果物の一種『パパイヤ(もしくはパパイア)』。外国産のイメージがありますが、日本国内でも栽培されている果物です。
一方『パパイヤメロン』という果物もあります。
パパイアの名前自体は有名ですが、そこまで多く出回っているものではないので実際に見たことや食べたことはまだない…という人もいることでしょう。そしてこの2つ、名前が似ているので
『同じものなのかな?』
と思う人もいるかもしれませんね。
今回は『パパイヤとパパイヤメロンの違い』について、見た目や味などの観点から簡単に書いていこうと思います。
パパイアとパパイヤメロンの違いは?
パパイヤは『パパイヤ』、パパイヤメロンは『メロン』
まず結論から言えば、
パパイヤとパパイヤメロンは別物!!
分類としては、
パパイヤはそのまま『パパイヤ』という種類の果物
である一方、
パパイヤメロンは『パパイヤ』と名前は付いていますが種類は『メロン』。
パパイヤに見た目が似ていることからこのように呼ぶようです。
ちなみに、パパイヤは木に成る『果物』ですが、パパイヤメロンをはじめとしたメロンは『果実的野菜』と呼ばれます。
少し見た目が似ている?
さて、先ほどパパイヤメロンは『パパイヤに見た目が似ているメロン』と言いました。
実際どのくらい似ているのでしょうか?
実際に見比べてみよう
これはパパイア。まだ緑色のいわゆる『青パパイア』です。
形状は種類によって異なり、洋ナシのような形だったりもう少し細長いものだったりと様々。
一方こちらが『パパイヤメロン』。
きれいな楕円形で、輪郭がなめらか。果皮にはちょっと模様が見えます。
さて、実際パパイヤと比べてみてどうだったでしょうか。
うーん…似てるといえば似てる…かなぁ……
両方『果皮が緑色』だし特に先ほどの写真のようなパパイヤはちょっと長くどっしりしているので、全く似ていないというわけではないのですが…正直言うほどは似てないのかな……という印象。青パパイヤほど色も濃くないですからね……。
もしかすると、比較するパパイヤの品種が異なれば印象も違うのかもしれません。ただ、ほかの品種であっても『パパイヤとパパイヤメロンの大体の見た目』が頭に入っていれば見分けられると思います。
ちなみに断面はそれぞれこんな感じ。果肉の色は両方白(パパイヤメロンはクリーム色に近い)。
パパイヤメロンのほうは比較のために左半分の種を取り除いたのでこの空洞の中には本来種がありました。一方パパイヤは半分に切ってそのままの状態。自然な空洞です。
この空洞、ものによってはちゃんと種が詰まっているようです。同系色で見づらいですが、ちらほら見える白い粒のようなものが種。おそらくかなり若いパパイヤだったため種があまり形成できていないのだと思われます。
こう見ると見た目より中身のほうが似ていますね
完熟パパイヤは見た目も中身も全然違う
先ほど比べたものは青パパイヤ(未熟果)だったので、完熟したパパイヤの例を見てみましょう。
うぉー、色全然違う
完熟したパパイヤは黄色。果皮の色は食べごろを見極めるための指標になります。
果肉はかぼちゃやマンゴーのようなオレンジ色になり、中心には黒い種がたっぷり詰まっています。
形は種類によるのでともかくとして、色味や断面を見てもパパイヤメロンと全然似ていません。
(ただ、緑から黄色になりかけの色くらいなら皮の色味は似てるかも)
味は全然違う!
さて、いちばん気になるのは味だと思います。
青いパパイヤは野菜と同様調理して食べます。青いうちは下処理としてアク抜きが必要かつクセが強い味(えぐみのようなものがある)なので、調理で工夫する必要があります。
完熟のパパイヤは少し甘みが出ますがそこまで強い甘みではありません。そしてこちらも少し野菜のようなえぐみがあり後味に残ります。やはり好みは分かれるでしょう。
日本の食文化的に食べ慣れない味なので違和感があるという印象です。もちろん好みによるので気にならない人もいると思いますよ
一方、パパイヤメロンは『メロン』なので、味ももちろんメロン。先ほども書いたようにマスクメロンと比べれば味はひかえめですが、それでも割としっかり甘いです。クセもそんなに無く、甘みもくどくないのでパクパクいけます。
まとめ
じゃあ最後にまとめて終わろう
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パパイヤはそのまま『パパイヤ』、パパイヤメロンは『メロン』なので別物
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パパイヤは果樹、パパイヤメロンは果実的野菜(ただどちらも実質果物として扱う)
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パパイヤは未熟果・完熟果どちらも独特な味でクセが強く、好みが分かれる印象。パパイヤメロンは少しあっさりめの甘みのメロンでクセは特にない
こんな感じです。大体どんなものかわかっていれば見間違えることもそうそう無いでしょうから覚えておいて損ではないと思います。ご参考までに。