『ぽんかん』と『みかん』の違いを見てみよう!

ぽんかんとみかん

冬の寒い時期、夏に比べ旬の果物が減る中、貴重なビタミン源となるもののひとつが柑橘類。冬から春にかけてたくさんの柑橘類が出回ります。

その中に『ぽんかん(椪柑)』というものがあります。一見すると温州みかんにそっくりなので、『みかんと一体何が違うの?』と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は『ぽんかんとみかんの違い』について、見た目や食味などの観点から書いていきたいと思います。

『ぽんかん』と『みかん』の違い

ぽんかんはデコボコ、みかんはなめらか

まず、見た目について。先ほども書いた通り、ぽんかんはみかんと似ているのですが、実際に並べてみると案外違うことがわかります。

※日付を別個に記載している写真以外は20年12月に撮影したものです。

左が『ぽんかん』、右が『温州みかん』。

単体で見るとそこまで感じないのですが、見比べてみるとぽんかんのほうがちょっとデコボコというかザラザラというか、皮がごわついている印象を受けます。

一方、みかんは少しざらついてはいるものの前者と比べればつるっとなめらかな輪郭

22年12月撮影
やまも
やまも

こっちはそこまでデコボコ感無いな

ずんだ
ずんだ

皮の状態はものによりますね……

ヘタの部分を見るとこんな感じ。ぽんかんはヘタ周辺が絞ったような形になっています。この部分は触ってみると硬いです。

温州みかんのヘタ部分はそこまで大きく目立つシワはありません。

やまも
やまも

上の写真だとヘタ周辺のシワはけっこう目立つけど、あまり目立たないものもあるからこのへんもものによるかな~という印象

※24年1月にかなりBIGなぽんかんを購入したのですが、こちらは更にゴツゴツしていました。感想等こちら(サブブログ)↓

BIGサイズのぽんかん~その味は如何に?~
大きいサイズのぽんかん。もしかすると天成りかも。通常サイズよりちょっとだけ味が落ちるかなという感じですが、それでも普通に美味しかったです。ものによるんでしょうね……

ぽんかんは中心の空洞が大きい

次は切って中を見てみましょう。

断面はそれぞれこのようになっています。

やまも
やまも

ぽんかんの方が中心の空洞がでかいな……

別日に撮影したものも上げておきます。

多少差はあれど、空洞がみかんより目立ちます。あと、最初に上げた写真だと種が見られないのですが、ぽんかんは種があることが多いです。

ぽんかんの方がビッグサイズ

やまも
やまも

大きさは大体同じくらい?

ずんだ
ずんだ

規格によると思います。今回は家に買い置きしていた温州みかんがたまたま同じくらいでした(※直径7cmほど)。実際のところぽんかんのほうがサイズが大きい傾向にあります。

袋入りで売っているリーズナブルなものは少し小ぶりサイズなことが多いのですが、箱入りで売っているものだったりするとかなり大きく立派です。

両方手でむいて食べられる

食べ方に違いは特にありません。温州みかん同様、ぽんかんも手で剥くことができます。ただ、ぽんかんの場合皮の厚みはそこまでないものの少し硬めなので、剥くときに皮がボロボロとなりやすいのが人によっては気になるかも。

薄皮ごと食べることができますが、ぽんかんの薄皮はちょっと硬めなので、噛む力の弱い高齢の方などだとそのまま食べるのは難しいかもしれません。薄皮は割と丈夫で破れにくいので、薄皮も剥いて中身を食べると良いかと思います。

ずんだ
ずんだ

もしたくさん入手できた場合は搾ってジュースにしたりゼリーを作ったりしてもいいと思います。前にジュースにしたことがありますが、濃厚で美味しかったですよ。

どっちが甘くて美味しいの?

さて、いちばん気になるのは味だと思います。

コレに関しては結論から言えば、

やまも
やまも

一概にどっちが確実に甘いとかは明言できないかなぁ

……という感じ。

あくまでわたし個人の所感ですが、双方そこまで大きく違う…というわけでもないのです。

あえて言うなら温州みかんの場合甘み・酸味ともに濃いことが多いのに比べると、ぽんかんは酸味がひかえめかな?というくらい。甘みと酸味のバランスがよく苦みも無く、クセが無いので食べやすいです。

また、前項目と重複しますが、みかんもぽんかんも薄皮ごと食べられる、という点も共通。ぽんかんは少し薄皮が丈夫なので噛み応えがあります。果肉自体はやわらかく果汁をしっかり含みます。

ぽんかんは種ありなので飲み込まないようご注意を。

ずんだ
ずんだ

甘さに関しては何度も言って魔法の言葉みたいになってしまい恐縮なのですが、本当に『ものによる』って感じですね……

柑橘全般…というか果物全般に言えることではありますが、例えば糖度や酸度の基準を設けているブランド名付きのものであれば味の薄いものに当たる確率はほぼ無いと思われます。少々お値段がはりますが、確実に甘いものをお求めの場合はそちらから購入を検討するのも視野に入れた方が良いかもしれません。

※あくまで『確実性を求めればそのほうが失敗は少ないだろう』という意味なので、もちろんそれ以外で甘いものもあるでしょう。お店によっては糖度の計測をしているところもありますのでそちらも確認してみるといいのではないでしょうか。

やまも
やまも

あと時期が早いものはちょっとすっぱい可能性あるから、そこも頭に入れておいていいかな……

まとめ

やまも
やまも

じゃあ今回の要点を簡単にまとめてみよう

  • ぽんかんの皮はごわつきが強く、温州みかんはなめらかめ
  • ぽんかんは酸味がおとなしめ
  • ぽんかんも温州みかんも甘みの強さはものによる(甲乙は付けられない)

…大体こんな感じでしょうか。

ぽんかんも温州みかんも手剥きで気軽に食べられる柑橘。どちらもクセが少なく人を選ばない味でおすすめです。

美味しい旬の時期に是非ご賞味ください。

【更新状況】
23.02.03:全体の構成を変更
24.01.17:全体の構成を再度変更
24.02.06:大きいぽんかんの感想を書いたので記事リンクを追加
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