『マルメロ』って何?(+調理してみよう!)

マルメロ
やまも
やまも

今回は『マルメロ』についてだ!マルメロって何?

ずんだ
ずんだ

果物の一種ですよ。あまりお店で見かけることはないかもしれませんね。

まずは特徴などみていきましょう。

 

【最終更新】
20.12.13:『かりんとマルメロ』の項に追記しました。

特徴など

見た目

洋ナシのような形をしていますが、最大の特徴は表面に生えた産毛。
ちょっとフェルトみたいな手触り。こすると簡単に取れます。

こすり洗いしたものがこちら。光沢がでましたね。果皮はちょっとワックスっぽい感じがあり、『りんご』に似ていると思います。

左写真は半分に切ったもの。真ん中にいくつか種があります。見た感じだと『りんご』や『梨』に似ていますね。

右写真は種をアップで撮ってみたもの。こちらも形や大きさは『りんご』みたいです。ちょっとぬめりがあるかな?

硬さや触感

触るとかなりしっかりしていますが、果肉も硬く、包丁で切るのにけっこう力をいれる必要があります。特に芯の近くが硬く、ザリザリしています。

香り

香りがとてもいいです。切る前は『レモン』と『りんご』を足して二で割ったような感じ?のさわやかな香り(※主観)。切ると『りんご』のような香りがしました。

味、食感(生の場合)

やまも
やまも

うぇ、渋っ……(ぺっぺっ)

生で食べるものではないのですが一応味見してみました。

味は渋みと酸味が強く、渋さが後味に残ります。噛んだとき果汁は出てきますが、果肉がばさばさした食感で口の中に残るため舌触りはよくない。やっぱり生で食べるものじゃないです。

調理法について

主に果実酒や菓子類に加工して食べます。

今回はコンポートっぽくしてみました。試作だったのでちょっと雑ですがよかったらどうぞ↓

マルメロのコンポート

材料

マルメロ …2個(今回は正味185gありました)
砂糖 …マルメロの分量の50~60%(今回は切りよく100g(※60%)使用)
水  …200㏄(もうちょっと少なくてもたぶん大丈夫です。詳しくは後述)

やまも
やまも

けっこう酸味が強いから、すっぱいのが苦手な人は砂糖多めがいいと思う

 

手順+感想

①マルメロの皮をむき、芯をとる。

②鍋に切ったマルメロと水、砂糖を入れ、火にかける。

③ことこと煮て、やわらかくなったら完成

(※水が多かったようで、とばすのに20分くらいかけました。やわらかくなるまでの時間は早いので、水を減らせばもっと少ない時間でできると思います)

味は酸味がけっこう効いている(生より強く感じる気がする)ものの、砂糖の甘みもありおいしくいただけました。見た目はりんご煮のようですが、、食感は少しざらっとしているので洋梨に似ています。

ジャムにも挑戦してみましたが、ちょっとザラザラ感が強いなと思いました。あと砂糖は60%にしましたがジャムとして煮詰める場合は甘すぎる気がするのでもうちょっと少なくていいかな…そこは好みによりますね。

個人的にはジャムより砂糖煮のほうが手軽かなと思います。

調理時の注意点:褐変について

『りんご』や『桃』など切ると褐変(茶色く変色)する果物があります。『マルメロ』も同様で、断面が酸素に触れると褐変します。

体感ですが、マルメロは褐変までの時間が短い気がします。手早く作業をしないと茶色くなってしまいます。

『りんご』の褐変を防ぐ方法として『塩水につける』というものがあげられますが、『マルメロ』でも効果があります。

左は塩水につけなかったもの、右が塩水につけたものです。こう見ると右がやはりきれいです。
塩水は切る前にあらかじめ準備しておくとスムーズに作業できます。

因みに、塩水につけた後すりおろした場合、すりおろした部分は新たに酸素に触れることになるため褐変するのでご注意を。

※かりんとマルメロの違い

やまも
やまも

ところでこれ『かりん』に似ているけど同じものなのか?

ずんだ
ずんだ

両方バラ科なので親戚みたいなものですね厳密に言うと別物なのですが『マルメロ』のことも『かりん』と呼ぶ場合もあるので、『かりん』という名称を使用していても間違いではないんですよ。

産毛があるものは『マルメロ』、ないものは『かりん』です。調理の用途もほぼ同じのようなので、『かりん』のレシピは『マルメロ』でも利用できると考えてよさそう。

※『マルメロ』の場合上記の調理時にアク抜きした記憶が特にないのですがおいしく食べることができたため、おそらくアク抜きの必要はないと思います。『かりん』の場合は上記のレシピで作ると果肉の苦みが強くたべられないため、アク抜きの必要があります。ご注意ください。

『かりん』も『マルメロ』も、他の果物と比べるとあまりお店で見かけない気がします。そのまま食べることができず調理や加工が必要、というのも理由のひとつかもしれません(※あくまで予想です。また、地域やお店の取り扱いにもよると思います)。ですが加工してみるとおいしいので、機会がありましたら是非試してみてくださいね。私も果実酒に興味があるのですが作ったことはまだないので、今後作ってみようかと思います。その際はまた記載します。

それではまた!

タイトルとURLをコピーしました