『はやとうり』ってどんな野菜?~特徴や食べ方、注意点を見てみよう~

はやとうり

今回は、野菜のひとつ『隼人瓜(はやとうり)』について、簡単にご紹介したいと思います。

隼人瓜(はやとうり)とは?

名前の通り、瓜の仲間です。別名として『サヨーテ』と呼ばれることもあります。人によってはそちらの呼び方のほうがなじみがあるかもしれませんね。実は私の家族もそう呼んでたので最初『?』となっていたのですが、どうやら英語で『Chayote(チャヨテ)』というようなのでおそらくそれが鈍ったのかなと思います。

見た目の特徴

これが『はやとうり』です。少しピーマンに似たような形をしています。サイズはものによりますが、写真のものは500gくらいとけっこう大きめでした。見た目以上に重く、手に持ったときにずっしりとした重量感があります。また、表面を触るとちょっとベタベタしています。

やまも
やまも

写真のは白いけど、緑色のものもある。人によってはそっちのほうがなじみがあるかも。
(ちなみに筆者の地元の場合白が多く、緑は滅多に見かけません)

断面・果肉の特徴

こちらが断面。果肉は白いです。芯の部分に種がありますが、あまり硬くないので包丁で切れます。種は平たいため、切る向きを変えると上のような見た目になります。

果肉は瑞々しく、触るとヌルヌルしています。

 

どこで売ってるの?

この『はやとうり』、名前は割と聞くのでそこまで珍しい野菜では無いはずですが、意外とどこにでもは売っていません。あくまで私個人の経験から言うと、普通の青果コーナーより、直売所や大きいスーパーの直売コーナーなど、地域の方が出品しているお店で見かけることが多いように思います。もしお探しの場合はそちらを探してみるといいかもしれません。

また、本来の旬は他の瓜類同様に夏のようですが、私の地元だと真夏よりどちらかといえば秋~冬あたりに多く出回る印象です(※九州なので温暖ではあります)。もちろん地域でズレはあると思いますが、夏に見かけない場合はもう少し後の時期まで待ってみるといいかもしれません。

やまも
やまも

ざっくり目安として夏~冬の間、くらいに思っていればいいかも。

下ごしらえの方法は?

あくまで一例としてご紹介します。

種自体はやわらかく、カットしても特に包丁にひっかかったりはしません。ですが種付近は少し硬くなっています。なので、下の図のように切って取り除きます。

①縦1/4にカットする
②芯の部分をとる(りんごを切る時と似た要領)
③皮をむき、好きな大きさにカットする。
 ※②と③はどっちが先でもいいと思います。
④水に漬けてアク抜きする。
 ※個人的には10~15分くらいを目処にすればいいかなと思います。

あと、手荒れを起こす可能性があるため、肌の弱い方は酢水をご準備ください。(詳しくは後述)

おいしい食べ方は?

はやとうり自体は他の多くの瓜の仲間同様、味がひかえめです。ですが、逆に言えばクセが無く、いろんな味付けに合うため、工夫次第でおいしく食べることができます。

やまも
やまも

実際に試してみた調理法や感想を下に上げておくから参考までに。

漬物にする

おそらく最もポピュラーな使い方。漬物にして食べます。

うめ
うめ

前に合わせ味噌(白)とみりんを合わせた味噌だねに漬けて味噌漬けにしたけど美味しかったよ。浅漬けもよさそうだね。

一応、あまり濃い色にしたくなかったため白味噌にしたのですが、特にこだわりがなければどの味噌でもよさそう。少量であればビニール袋に味噌だねと一緒に入れ、空気を抜けばOK。ただ、水分が多く、あまり長期の保存には向きませんので数日内に食べ切れる量で作った方がいいと思います。

炒める

野菜炒めの要領でOKです。火が通りやすいように薄切りがよさげ。実際に豚肉と炒めましたが、このように肉類と合わせるとコクがプラスされて良い感じです。

やまも
やまも

味もしみててけっこうおいしい。

煮物にする

冬瓜などのように煮物にしてもOK。煮るとやわらかく仕上がりますが、割としっかりしているので途中で崩れたりはしません。作りたてより少し時間を置いたもののほうが味がしみ、より食感がなめらかになります。※長時間煮続けた場合は崩れる可能性はあります。念のため落とし蓋をしたほうがいいかも。

味付けは何でもいいのですが、個人的には淡口しょうゆや塩などの色があまり付かないもののほうが白く仕上がるのでおすすめ。

うめ
うめ

あくまで一例だから、あまりこだわらずにいろんな食べ方を試してみると面白いよ。

使う際の注意点

最後に、ひとつ注意点をあげておきます。先ほど少し書いたのですが、

やまも
やまも

素手で断面を触ると手の皮がむけちゃうから注意だ!!

皮をむいた状態の果肉にそのまま触ると、手荒れを起こす可能性があります。

私が始めてはやとうりを自分で調理した際、実はそのことを知らずに素手でそのまま下処理を行ってしまったことがあります。そして終わってからふと左手を見たところ、親指の皮がむけていて何事かとビックリしてしまいました。幸い、目立ってむけていたのはそこだけで、次の日には何とも無くなっていました。

手を見るまで気づけなかったくらいなので、おそらく極端に痒みの出る里芋や長芋ほどでは無い…とは思うのですが、それでも手の皮がむけたりすると仕事に影響する方もいらっしゃるでしょうし、肌の敏感な方はもっと酷くなる可能性は考えられるので、念のため注意したほうが良さそうです。

対策としては、里芋などと同様、酢水を手につけながら作業をすることをおすすめします。これ以降、私も少量の酢を水に溶かしたものを準備するようにしていますが、今のところ当時のように皮がむけたことはありません。少々手間ですが後々のことを考えればやっておいて損ではないでしょう。

うめ
うめ

一応、ビニル手袋をはめて下処理する…という手もあるけど、ぬめりで手が滑ったりするリスクを考えるとちょっと危ないかも。どうしても使う場合は注意して使ってくださいね。

以上、お役に立てれば幸いです。それでは。

【最終更新】
22.12.15:記事を見やすいよう調整、リニューアル。画像を2枚追加。
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