いよかんとみかん(温州みかん)の違いって何?

伊予柑と温州みかん

秋から初春頃にかけて、国産の柑橘類をよく見かけるようになります。例えば『温州みかん(うんしゅうみかん)』は代表的で、地域によってはブランドを立ち上げているところもけっこう見かけます。

一方、大体1~3月あたりには『伊予柑(いよかん)』という柑橘も出回るようになります。パッと見た感じだとちょっと温州みかんに似ているかも。

このいよかん、温州みかんとは具体的にどのように違うのでしょうか。

今回は『いよかんと温州みかんの違い』について、見た目や味などの観点から簡単に書いていきたいと思います。

いよかんと温州みかんの違いは何だろう?

いよかんは温州みかんより大きい

まず、いよかんと温州みかんはサイズが異なります。

いよかんと温州みかん

写真は一例。いよかんのほうが大きいですね。

ずんだ
ずんだ

写真のものは量ってみたところ、
いよかんが約200g
温州みかんが約145g

…でした。大体1.4倍くらいと考えてよさそうです

規格にもよるでしょうが、今まで食べてきた経験上、いよかんは大体200g前後といった感じです。200gといえばオレンジと同じくらいか少し小さいイメージ。

今回のみかんはそこそこ大きめ(規格的には大体Lサイズくらいと思われます)。小さいものなら100gくらいかそれよりも軽いので、それと比べたらもっと差が出るかなと思います。

いよかんは皮が厚く、硬い

次に皮について。

温州みかんと比べ、いよかんは皮が分厚いのが特徴。

比べてみるとだいぶ厚さが異なるのがわかります。

温州みかんやそれに似た系列の柑橘類は基本的に皮が薄く剥がしやすいので、手で簡単に剥けて手軽に食べられます(※品種によっては剥がしづらいものもあります)

いよかんも皮自体は剥がしやすいほうなので一応手で剥くことは可能。ですが、こちらは分厚く硬いため、『爪を立てて指で破く』最初の一手が少し難しい…という点はネック。

ずんだ
ずんだ

ちょっと面倒かもしれませんが、包丁や果物ナイフで切れ込みを入れると剥きやすいです

ヘタのあたり(尻のほうでもOK)を写真のように薄く切り、そこから指を差し込むと剥きやすいです。この時、あまり深く切ると中身まで切れてしまい、剥くとき潰れやすくなるので注意してくださいね。

やまも
やまも

写真のはちょっとだけ中身切れちゃったけどまあこれくらいなら気にしなくていいと思う

いよかんの薄皮はちょっと硬い

いよかんも温州みかんも、薄皮(じょうのう膜)ごと食べることができます。ただし、温州みかんと比べていよかんは少し薄皮が硬め。基本何でも噛める人なら特に気にならないレベルですが、噛む力が弱い人だとちょっと食べるのが難しいかも。

やまも
やまも

そういうときは薄皮も剥いちゃおう

いよかんの剥き方③

小房の中心側の部分(写真の赤線のあたり)に包丁で切れ込みを入れ、そこから丁寧に剥がしてみてください。外側部分(青線のところ)は中の果肉とくっついておりここから切ると崩れやすいため、避けた方がいいでしょう。

ずんだ
ずんだ

いよかんは薄皮がある程度丈夫かつ果肉も割としっかりめなのでこの剥き方ができます。逆に温州みかんなどは薄皮と果肉どちらもやわらかいため、この方法だとなかなか難しい印象ですね……

同じ品種の柑橘でも時期や保存状態などによって多少果肉や薄皮の硬さが異なることがあります。果肉がやわらかい場合はいよかんでも崩れる可能性があるため、注意してください。

※柑橘の種類によってこの剥き方ができるものとできない(難しい)ものがあります。こちらにもう少し詳しく書いていますのでご参考までに↓

皮が硬い柑橘類~皮の簡単な剥き方は?~
皮の硬い柑橘類は、ヘタ付近を薄く切ると手で剥きやすくなります。また、薄皮は軽く切れ込みを入れると剥きやすいです。ただし果肉がやわらかいと失敗しやすいので状況によってご判断ください。

味は両方似ている

温州みかんは甘く酸味もほどよくあり、クセがなく食べやすいのが特徴。そして、いよかんも温州みかんと似通った味わいがあります。敢えて違う部分を上げるとすれば、いよかんのほうはほんの少し柑橘類特有の苦みを感じることはあるという点。ただ、同じくオレンジ色でも苦みの強い『八朔(はっさく)』や『甘夏(あまなつ)』などと比べれば全然気にならない程度なので、苦い柑橘が苦手な人も特に心配するほどではないと思います。

先ほども書いた通り、いよかんのほうがちょっと薄皮が硬く噛み応えがあるので、場合によっては薄皮まで剥いた方が食べやすいでしょう。果肉だけだとより味がダイレクトに感じるので、気になる人は是非試してみてください。

※両方缶詰でも売っている

みかんの缶詰は特に珍しくないので知っている人も多いかと思います。実はいよかんも缶詰を販売しているメーカーさんがいるのです。と言ってもちょっと珍しく、どこにでもは売っていない様子。気になる人は少し大きめのコーナーを持つお店でチェックしてみると取り扱いがあるかもしれません。

やまも
やまも

前に一度食べてみたことがあるんだけど、みかんと比べると少し身が締まってるというか、思ったより硬めでちょっと意外だなって思った記憶があるなぁ。味はもちろん美味しかった

まとめ

やまも
やまも

最後にまとめをして終わろう

いよかんと温州みかんの違いは、

  • いよかんのほうがサイズが大きい
  • どちらも手で剥けるが、いよかんは皮が厚いので難易度はちょっと高い
  • 味はどちらも似ている
  • どちらも薄皮ごと食べられるが、いよかんのほうが少し硬いので噛み切りづらい場合は剥いて食べたほうがいい

……こんな感じです。

どちらも甘く、食べやすい柑橘なのでおすすめ。

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