これは2019年、パイナップルのジャムを作ったときの記録になります。もしよろしければ参考にどうぞ。
パイナップルジャムを作るまでの経緯
買ったパイナップルがすっぱい!
普段はあまり我が家では食べないのですが、たまたま食べたくなったので、小ぶりのパイナップルを購入しました。

大きめのパイナップルと比較すれば小さめではあるものの、これでも700gくらいはあります。廃棄分を除けばけっこう減るとしても、このくらいの量があれば食べ応えは十分でしょう。

縦に8等分し、スライスして食べてみました。

お、思ったよりすっぱい・・・・・・
酸味が強めで、ちょっと硬い。特に芯の部分がとても硬い。
おそらくもう少し熟すれば甘くやわらかくなるんだろうな…という印象。しかし残念ながらパイナップルは追熟しない果物。どちらにしても既にカットしてしまったので、ここからどうにかするしかありません。
コンポートにチャレンジしてみたものの…
煮たらやわらかくなるかも…と淡い期待を持ち、コンポート作りにチャレンジ。
少量の湯に切ったパイナップルを入れ、コトコトと煮ます。更に砂糖を加え、更にコトコト・・・・・・。
そして、出来上がったものを試食してみた結果、

硬い~・・・・・・
ダメみたいでした。
味は甘みの中にパイナップルの酸味が効いていて美味しいです。ただやっぱり芯が硬い。
多少煮る程度ではあまりやわらかくはならないようです。
パイナップルジャムにしてみよう
味は砂糖と煮れば改善できることがわかったので、後の課題は『硬さ』です。
であれば、もう少し細かくして煮ればいいのかもしれません。ということでジャムを作ることにしました。

材料は以下のように設定しました
砂糖:80g
※今回は家に無かったので使いませんでしたが、本来はレモン汁があったほうがいいと思います
手順を簡単に書いていきます。
パイナップルを切りわける

芯の部分が硬いので、外側の比較的やわらかい部分と切り分けます。

外側の部分はこのように少し細かめにカット。

そして芯の部分は硬いのでこのようにみじん切りに。
おろし器はあまり役に立たないので注意

硬いのならば『おろし器』ですりおろせば細かくなるのでは?
と思った人もいるのではないでしょうか。実際わたしもそう思いました。
ただパイナップルの芯、『噛むには硬いが、すりおろすにはやわらかすぎる』んですね。
すりおろそうとするとグニャグニャ動いて安定せず、なかなかすりおろせません。無理すると怪我をしそうなので、諦めてみじん切りにしました。

フードプロセッサーなら上手く細かくできるのかもしれませんね
(※我が家には無いので確認できませんでした)
鍋でじっくり加熱する

鍋に先ほど切ったものを両方入れ、火にかけます。焦げるといけないので、弱火でじっくりと加熱していきます。

かき混ぜながら加熱していくと写真のように水分が出てきます。

ふつふつとしてきたくらいで砂糖を3回に分けて加えていきます。
上写真は1回目の様子。

2回目。(一応3回目も撮影したのですが、見た目はほぼ変わらないので割愛します)
かき混ぜながらまたしばらく煮ます。

10分ほどでこのようになりました。
完成

光沢がありなかなかにきれいです。ただちょっと煮詰めすぎたんでもう少しゆるめがいいですね(特に冷めると硬くなってしまうので、ゆるいくらいでちょうどよさそう)。
砂糖をかなり入れたので、酸味はひかえめになりました。また、芯の硬さは無くなったわけではないのですが、細かいのでそこまで気になりません。

とりあえず芯は細かく切れば何とか食べられそうですね
ほか補足など
調理前後の重さの変化やカロリーなど
今回使用したのは『パイナップルの果肉190g、砂糖80g』です。
大体パイナップル重量の4割程度の砂糖を使用しました。本当は5割を予定していましたが、4割でも甘みが強かったので結果的によかったと思います。酸味が強い方がお好みの場合は砂糖を減らすか、レモン汁を加えるかしたほうがいいかも。あととろみを付けたいならレモン汁があったほうがいいです(本来のジャム作りでは大体レモン汁やクエン酸を使用します)。
今回はけっこう硬めに煮詰め、できあがり重量を量ったところ140gと、材料の総重量の約半分になりました。計算(※)すると全部で415.4kcalなので、仮に20g食べた時のカロリーは約60kcalになります。

ゆるめに作れば出来上がり重量はもっと多いはずなのでまた計算結果が変わってくると思いますがご参考までに……
※文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』の成分値を基に計算しています。
オマケの所感など
すっぱい果物は砂糖と相性が良いと改めて感じました。酸味がアクセントとなり味が引き立ちます。
今回はジャムにしてみましたが、『凍らせて調理すればどうか?』『圧力鍋で煮たらまた結果が変わるのでは?』など後からいろいろ思い浮かんできたので、またそれは次の機会にできればと思います。ミキサーがあればりんご等と合わせてジュースにしてもよさそう。まだまだ工夫の余地はありそうです。

最後に、ヨーグルトと共に。

ごちそうさまでした!!
22.11.17:食品成分表八訂で再計算。読みやすくなるよう全体的に文章の構成を変更
25.11.06:全体の構成の見直し


