19年5月。5月といえばサツマイモも冬ほどは出回らなくなり、価格も上がってきますね。この時、冬に買っていた紫芋が一本残っておりまして、それを使ってばっちゃが甘煮を作ってくれました。
その際にりんごと一緒に煮たのですが、ちょっと気になったのが
やまも
りんごの酸で紫芋の色は変わるのかな?
ということ。
紫芋の紫色は『アントシアニン』というポリフェノールの一種によるものですが、酸性になると明るいピンク色になる特徴があります。理科の実験で使うリトマス紙を想像していただければわかりやすいかもしれません。
例えば、同じくアントシアニンを含む紅大根を甘酢に漬けると下のようになります。
ちょっと写真だと肉眼で見るより青っぽくなってしまったものの、色はだいぶ変わったのがわかります。
さて、話を戻しますが、りんごの酸によって果たして色は変わるのか?
結果は下のような感じになりました。
やまも
そんなに変わらなかったね……
写真だとちょっとわかりづらいのですが、特に紫芋および煮汁の色に目に見えるほど大きな変化は見られませんでした。むしろ逆にりんごが染まってしまったくらいです。
りんごには色が変わるほどの酸は含まれていないと思われます。
見ようによってはワイン煮みたいできれいですが、あまり見慣れない色なので好みが分かれるかもな~という印象。味はよかったです。
余談にはなりますが、りんごとさつまいもの組み合わせは色が似ているため見た目はちょっと地味なのですが、味の相性は良いように思います。両方余ってたらぜひやってみてくださいね。
※一緒に煮る場合、芋のほうが重いため沈みがちなのでつぎ分けるときにはちょっと注意。
それでは。