
今回はりんごの一種『むつ』と『サンむつ』について書いていくぞ!

漢字で『陸奥』。現在の青森県のあたりに『陸奥国』というところが昔あったため、この『陸奥』から名前がついたと思われます。
【最終更新】
20.12.02:写真の並びや文章構成など全体的に大きく修正しました。そこまで重要な変更はありませんが、リライト時に写真を見て自分でちょっと疑問に思った部分があったため補足を入れています。
『むつ』と『サンむつ』って何が違うの?

そもそもこの2つって何が違うんだ?

簡単に言うと
『袋をかけて栽培するか、袋をかけずに栽培するか』
…ですね。元々の品種は同じものです。袋をかけずに日光に当てて栽培した『むつ』は名前に『サン』が付きます。ほかに『サン~』という名前の品種に『サンジョナゴールド』『サンむつ』『サン金星』『サン北斗』などがありますね。

なるほど
特徴など
見た目




左の赤りんごが『むつ』、左の青りんごが『サンむつ』です。同じ品種でもかなり色味が違いますね。形はちょっと縦長です。
『むつ』は果皮はパステルピンクのようなやわらかい赤色。他の赤りんごと比べると明らかに色合いが違うため、並べるとすぐわかります。果点(表面の斑点)は果皮の色が薄いためあまり目立ちません。栽培に手間がかかっている分か、価格がちょっとお高めです。
『サンむつ』の果皮は青~黄色。たまに赤みがかっているものもあります。果点の色は濃く、細かい部分まで目視できます。『むつ』と比べると『サンむつ』はお手頃な価格。


断面。少しでこぼこしている気がするので『きめ』が粗いのかな?という印象。
※本来赤りんごのほうが果肉の色も濃い傾向にあるのですが、写真だとサンむつのほうが色が濃くなっています。別日に撮影したせいかもしれないので(撮影時間にばらつきがあるのとライトの当たり具合とか)、2020年度に購入してもう一度撮影しようと思います。
味・食感
『むつ』は酸味が少し強めで甘みはあっさりめ。『サンむつ』も酸味が少し強いですが、甘みもほどよくあり、『甘酸っぱい』といった感じ。硬さはそこまで硬くなく、果汁もじゅうぶんあり食べやすいです。袋をかけて栽培したりんごはかけないものより少し硬い傾向にあるとよく聞くのですが、写真のものを食べた感じだと、硬さは『サンむつ』とそこまで変わらないかなと…思いました。(※個人的な感想なのであしからず)

甘みが比較的ひかえめの品種なので、甘いりんごに慣れている人だとちょっと物足りなさを感じるかもしれません。その場合、ジャムやコンポートにしてもいいんじゃないでしょうか。『紅玉』などの酸味が強い品種とまではいきませんが、酸味がちょっと強いので、お菓子づくりにも向くんじゃないかと思います。
クセがなく食べやすいこともあり、今も広く愛されている品種ではないかと思います。
それでは、また!
※ほかのりんごについては別記事にまとめています。ご興味ありましたらこちらもどうぞ↓
