お店によっては『マーコット』という名前の柑橘を見かけることがあります。
一見温州みかんっぽいこのマーコット、みかんと何が違うのか?見た目の特徴や食べ方など簡単に書いていこうと思います。
マーコットの特徴は?
見た目も中身もみかんそっくり
オレンジ色の果皮で、少し平たい形。
一見温州みかんとそっくりですが、ちょっとこっちのほうが触った感じしっかりしているかな?という印象。特にヘタ付近の少し絞ったような形状でデコボコ感があります。(後ろのマーコットのヘタは洗ったときに取れてしまいました)
これは断面。果汁がたっぷりあるので切り口が瑞々しくきれいです。
中心に少し空洞がありますが、この感じも温州みかんに似ているように思います。
比較用にぽんかんと温州みかんの断面。ものによるのかもしれませんが、ぽんかんほどは空洞が広くないようなのでやっぱり温州みかん寄りですね。
オマケに縦断面はこんな感じ。お尻のところがちょっとヘコんでます。
手でむくのが簡単
皮は少ししっかりめですが、手でむけます。
皮と中身がくっついているので少しだけ剥きづらいかな?と思いましたが、普通のみかんでもこんな感じのものがあるので想定範囲内かな~という印象。
特に皮もポロポロする感じがなく、こんな感じにきれいに剥けます。
薄皮も薄すぎず破れないので、小房に分けやすい。
やっぱりみかんっぽいなぁ
一方、カットだと食べづらい…?
一応、オレンジのようにスマイルカットを試してみました。
このようになります。オレンジほど中心まで詰まってないのでちょっとだけ見映えが良くないかな?という気はします。
食べてみたところ、全体的にやわらかすぎて安定せず、正直ちょっと食べづらかったです。素直にむいたほうがよさそう。
この切り方は『ある程度皮の厚みがありしっかりしている』『薄皮がかなり薄く口に残りづらい』柑橘向きですね。例えばオレンジとかミネオラなどは該当します。
逆に『皮が薄くやわらかい』みかん系や『薄皮が硬い』文旦系はあまり向かないように思います。
(※あくまで個人的な主観なので自分にとって食べやすければどの食べ方でもOKですよ!)
味・食感もみかんっぽい
甘みがしっかりあり、酸味は比較的おだやかに感じます(もう少し時期が早ければ酸味ももっとあるのかも。)
みかんっぽい形状の柑橘として『カラマンダリン』や『天草』といったものもありますが、それらが見た目に反して少しオレンジっぽい風味を持っていたのとは異なり、味はかなり温州みかんに近いように思います。(実際ネーブルと交互に食べてみたのですが、全然違いました)
薄皮はあまり硬くないのでそのまま食べられます。ただ、少しだけ硬いようなので、噛む力が弱い人だとちょっと食べづらいかもしれません。その場合は薄皮を剥いて食べた方がいいと思いますが、いよかんなどと比べて薄皮や中身がやわらかいため、『薄皮を完全にむいてから皿に盛る』のは難しいと思います。
上のような部分に切り込みだけ入れておいて、各々剥きながら食べた方がいいかも。
あと、少し種があるので飲み込まないように注意してくださいね。
※カラマンダリンや天草も温州みかんに形が似ていますがこっちはちょっとオレンジのような風味。↓
注意点
マーコットは国産もあるようなのですが、お店で見かける場合は輸入品の場合が多いのではないかと思います。輸入柑橘には防かび剤やイマザリルといった農薬が使用してあるため、剥く前に食材用の洗剤で洗うなど農薬を落とす対処をしてから食べるようにしてください。また、個人的には皮は使わずに破棄することをおすすめします(皮を食べたりするパターンはあまり無いとは思いますがみかん類の皮を加工して使う方もいらっしゃるかもしれないので念のために記載しておきます)。