5月頃が美味しい『アスパラガス』。通常のものは緑ですが、中には白いものや紫色のものもあります。
今回は紫色のアスパラガスについて少し書いていこうと思います。
紫色のアスパラガス
見た目が紫色

呼び名のとおり、紫色をしています。『パープルアスパラガス』とも。
今回購入したものはうっすら緑色の部分もありましたが、色合いについてはものによると思います。形状は普通のアスパラガスと特に違う点はありませんね。

先の部分はこんな感じ。
紫のアスパラガスは元々紫になる品種です。表面のこの紫は『アントシアニン』という青い色素によるものと思われます。一方、白いアスパラガスは育て方が違うだけで緑色のアスパラガスと同じ品種。
※ホワイトアスパラガスについてはこちら↓

中身は白っぽい

断面を見てみます。中は白っぽい緑色で、外側はうっすら濃い緑のさらに外側が紫色になっています。
ちょっと変わった色ですが、通常のアスパラガス同様色が濃いのは表面のみということがわかります。
茹でる(加熱する)と色落ちしてしまう…

茹でたらどうなるんだろ?
縦半分に切った紫アスパラガスの片方を沸騰させたお湯(+塩少々)に入れて茹でてみました。
結果、下のようになりました。

上が茹でたもの、下が生の状態。写真だと濃く写ってしまったので、肉眼だともうちょっと色が薄いと思ってください。

緑色になっちゃうんだ…
少し紫色の部分は残っていますが、もっと加熱時間を延ばせば緑になったかもしれませんね。
今回は茹でる方法のみを試しましたが、おそらく他の加熱方法をとっても色は変わるのは避けられないでしょう。せっかくきれいな紫色なのでちょっともったいないですが、加熱して食べたい場合は割り切った方がいいかも。

アスパラガスは生食もできるんだけど、採れたてかどうかわからない(収穫から時間が経っている可能性がある)場合は加熱したほうがいいかな……
※同じく加熱で色が変わる紫の野菜には下のようなものがあります↓


食味は特に変わらない
食味は普通のアスパラガスとほぼ同じでクセもありません。緑のアスパラ同様に使えます。
紫カリフラワーや紫芋ほど煮汁に色は出ないので、使い勝手もそう悪くは無いはず。
今回のものはベーコンやトマトと一緒に煮こんでスープにしました。おいしかったですよ。
オマケ:入手するには?
ものすごく珍しい…というわけではないですが、あまり広くは出回っていない印象。ホワイトアスパラガスは缶詰のものがありますし、それを考えればホワイトアスパラガスよりは入手が難しいでしょう(紫アスパラガスは加熱処理で変色するため缶詰にできないのだと思われます)。生鮮食品を広く取り扱う大きなスーパーもしくは直売所などでは売っているかもしれません。どうしても入手したい場合はネット通販を利用するのもひとつの手だと思います(※安全性の高いサイトかどうか事前によく調べてからお取り寄せしてくださいね)。

家庭菜園が趣味のひとは苗を購入して自分で育ててみてもいいかもね
250410:全体的に構成見直し