りんごにはどんな品種があるの?~特徴や味の違いをみてみよう~

りんごってどんな品種があるんだろう?

秋~冬の旬の果物のひとつ『りんご』。りんごは種類が多く、様々な品種が出回っています。赤かったり緑だったり、色が濃かったり薄かったり、味も甘かったりすっぱかったりと個性が強いものもたくさんあります。

今回は私が食べたことのある品種の中から18種のりんごについて、感想を交えながら簡単にご紹介していきます。よろしければ参考にどうぞ。

りんご品種一覧表(五十音順)

あおり27

赤りんごのひとつ。別名『千雪(ちゆき)』

果点(表面の斑点)が大きく目立つのが特徴。

甘みが強く、酸味はあまり感じません。そこまですっぱくないので食べやすいと感じます。

果肉は少し硬めで、噛んだときのシャキシャキ感が強いです。

※単独記事(ほかのりんごとの画像比較など)↓

あおり27(千雪/ちゆき)ってどんなりんご?ほかのりんごとの違いは?
あおり27、別名『千雪/ちゆき』。あまり見かけないりんごですが、甘みが強くシャキシャキとした食感でオススメの品種のひとつです。生食はもちろん、コンポートにしても美味。

秋映(あきばえ)

秋映

黒っぽい、濃い赤色が特徴的なりんご。他ではあまり見ない色合いが目を引きます。

甘みがしっかりある上に酸味も少し強めで、味が濃い印象。まさに『甘酸っぱい』という言葉がぴったりといえます。果肉はそこそこ硬く、シャキシャキ感が強め。

そのまま食べても美味しいですが、コンポートにしても美味しいです。

ずんだ
ずんだ

紅玉ほどではないですが酸味がまあまあ強いので、レモン汁を加えなくとも美味しく作れますよ

王林(おうりん)

緑色のりんご。少し縦長ですっきりした形状をしています。旬の時期外でも店頭に並ぶメジャーな品種のひとつです。

果肉はちょっと硬め。とびぬけた甘さではないものの、まろやかな甘みを持ちます。酸味はものによってはちょっと強めかな?という印象。できるだけ甘いものをお求めの場合は黄色みが強い色合いのものがおすすめ。

※前に緑と黄緑で比較した記事(サブブログ)↓

王林(おうりん)緑と黄色の比較~春版(2024.05)
5月の王林、緑色と黄色の比較。緑はこの時期のりんごにしては噛み応えがありシャッキリとした味、黄色は食感軽くまろやかな味。好みや使用用途で選ぶと良いかと思います。
やまも
やまも

ちなみに王林はサビ(※表面のひび割れのようなもの)が出てるものが多いんだけど、中身には問題ないから心配しなくても大丈夫

きおう

漢字で『黄王』と書くこともあり。名前のとおり黄色っぽいのですが、上写真のように青っぽいものもあります。

切る前から鼻を近づけるとさわやかな香りがし、切ってみると更に甘い香りがします。

甘みがほどよくあり酸味はひかえめです。果肉はあまり硬くないので噛み切りやすく、シャキシャキしていて、果汁がたっぷり。

やまも
やまも

りんごの中では比較的早い時期に出回るりんご。大体9月くらいには見かけるかな?

金星(きんせい)/サン金星

金星りんご

薄い黄色のりんご。ほかの品種と比べて特に淡い色合いが特徴的。形は少し縦長。

あまり強い香りではないですが、鼻を近づけるとまったりとした甘い香りがします。切ってみると今度は少し酸味がプラスされたようなさわやかな香りも。

酸味はあまり強くなく、甘みはまろやか。クセが無く食べやすいのですが、ほかの品種と比べるとちょっと味がひかえめなので好みは分かれるかも。果肉はそこそこ硬めでサクサク感があり、果汁もしっかりあり。

ずんだ
ずんだ

味の薄さと果肉の硬さから『食べづらい』と感じる場合はコンポートにするのがおすすめです。比較的手軽に美味しく食べられますよ

サン金星

サン金星は見た目に少し色ムラがあります。金星はよく見かけますがサン金星はあまり見ないかも。

※金星とサンむつの見た目の比較などはこちらでしています↓

『金星』ってどんなりんご?ほかのりんごとの違いは何?
『金星』は淡い黄色が特徴のりんご。食感はしっかりめ。味はちょっとひかえめですが、クセがなく食べやすい。コンポートにしても美味しいので甘みが物足りない・硬いのが苦手…という人はそちらもおすすめ。

ぐんま名月(ぐんまめいげつ)

略して『名月』と呼ばれることも。

青りんごなのですが、ところどころ淡く赤い部分があり(※無いものもあります)美しい色合い。

表面のベタつきは少なく、すべすべした手触り。

蜜入りのぐんま明月

蜜が入りやすい品種といわれており、写真のように蜜が入っていることもあります。

やまも
やまも

でも実は自分、数年間何回か買ったことあるけど最初のしか入ってたことないんだよなぁ……そこは運かなぁって思う

ただ、蜜は入っていなくてもかなり甘いのでご心配なく。酸味もほどよくあり、味が濃い印象。

果肉はしっかりめで、シャキシャキとした歯ごたえがあります。果汁たっぷりで、噛むと口の中にひろがります。

紅玉(こうぎょく)

紅玉

明るい赤色のりんごです。

一見ふつうのりんごのようですが、最大の特徴は酸味の強さ。食べられないというほどではないものの、かなりすっぱいです。あまり生食向きとは言えません。

ただし、紅玉が真に力を発揮する場は菓子加工。砂糖と煮ると酸味が味を引き立ててくれるので美味しく仕上がります。

ずんだ
ずんだ

元々が甘いりんごは生食に向く一方、コンポートなどにする場合はレモン汁など酸味を足さないと味がぼけてしまいます。紅玉は酸味が強いのでわざわざ足す必要が無いのが良いところですね

※紅玉の単記事。コンポートのレシピ例も載せています↓

『紅玉(こうぎょく)』ってどんなりんご?
紅玉りんごは酸味がとても強いのが特徴。生で食べるのにはあまり向きませんが、お菓子作りでは本領を発揮します。強い酸味は砂糖の甘みとの相性が良く、味をひきしめてくれます。

さんさ

鮮やかな赤りんご。写真のものは大体こぶし大より少し大きいかな?という感じで、量ってみたら230gほどでした。触ってもベタベタ感は特に強くなさそう。

ちょっと酸味が強いかな?という感じはありますがほどよく甘みもあります。一口目で酸味が全面に出てくるものの、二口目からはほぼ気になりませんでした。

ほかの紹介している品種と比べるとあまり見かける機会が無いので、産地が近くないとちょっと入手難易度が高いかも。

シナノスイート

これもよく見かける品種。油上がりが目立ち、ベタベタ感が強いです。ですがその分発色がよくきれいに見えます。果肉はちょっと黄色みが強いクリーム色。

『スイート』と名がつく通り、甘みがしっかりあります。逆に酸味はひかえめ。

果肉が柔らかく果汁が多く、食べやすいりんご。

シナノピッコロ

シナノピッコロ

小ぶりのかわいいりんご。国産のよく出回るりんごよりはだいぶ小さく、夏場に出回るニュージーランド産の小さいりんごよりはちょっと大きめといった感じ。

果点があまり目立たず、色合いも淡くきれいです。

小さいながらもしっかりとした噛み応えがあり、味は甘さと酸味がバランスよくクセがありません。如何にもりんごといった風味。

ジョナゴールド/サンジョナゴールド

発色の良い赤色のりんご。『ふじ(サンふじ)』と並んで代表的な品種で、時期外にも出回ります。

サンジョナゴールドのほうは日光に当たる関係で少し色ムラがありますが、お店に並んでいるものを見るとそこまで色ムラは目立たないように感じます。

シナノスイート同様に油上がりが目立つため光沢が強いですが、こちらのほうが少し明るい色をしています。

少し酸味が強いですが、甘みもしっかりあります。硬すぎず、クセがないため食べやすいりんごです。

千秋(せんしゅう)

ちょっと人の名前っぽいですが、読みは『せんしゅう』

比較的色づきがよく、果点が目立ちます。

甘さじゅうぶん、酸味はほどよく。硬すぎず食べやすいりんごです。

つがる/サンつがる

赤りんごの一種。

袋をかけずに栽培したものが『サンつがる』。上のものはそこまでないのですが、ものによってはもっと色ムラが強いものもあり。『つがる』は比較的色づきが良いものと思われますが、手間暇の都合か出回るのはほぼサンつがるの印象(一応今まで購入したものに『つがる』もあったのですが、色づきが少々良くないようだったのでサンつがるとあまり変わらないかなと思いここには画像を上げていません)。

『きおう』と同じくらいの比較的早い時期(※9月あたり)にお店に並んでいることが多いです。

少し酸味が強いですが、特段すっぱいというわけでもなく、二口目くらいからは気にならなくなる程度。甘みも酸味もほどよくあり、バランスのとれたりんごという印象です。

ずんだ
ずんだ

食感は今まで食べたものだとちょっと硬いものから程々に柔らかめのものもあったんで、鮮度や時期にもよるのではと思っています

弘前ふじ(ひろさきふじ)

弘前ふじ

『早生ふじ』とよばれるりんごのひとつ。見た目も『ふじ』とかなり似ています。また、ふじ同様に触ってもあまりベタつきを感じません。

酸味は少なく、甘みはほどよくあります。クセがなく落ち着いた味わい、という印象。食感はそこまで硬くはないので噛みきりやすく、食べやすいと感じます。

※個別記事↓(もう少し具体的に書いています)

『早生ふじ』はふじに近い別品種の総称でふじとは少し異なります。

ふじ/サンふじ

ふじは昔ながらの品種。袋をかけずに栽培したものが『サンふじ』です。サンふじは日光に当たることで多少掠れたような色合いになっています。

国産で出回っているのはほぼ『サンふじ』なので『ふじ』は余程のことがなければ見かけません。

ニュージーランド産ふじ

色づいている『ふじ」 の例としてニュージーランド産のふじの写真を上げておきます。

この品種はほどよい甘みと少しの酸味があり、全体的に落ち着いた味という印象。後味がさわやかでクセがなく食べやすい。『いかにもりんごらしい味』といった感じです。食感は少し硬めでシャキシャキ感が強く、果汁もしっかりあります。

サンふじも保存性が高いようで、ほぼ1年中購入が可能です。

北斗/サン北斗

ちょっと大玉のりんごです。筆者がサン北斗のほうしか食べたことがないため、今回はサン北斗について簡単に説明します。

果皮は赤と緑が混じった色をしています。写真のものは緑の部分が多いのですが、別日に購入したものは赤い部分が多かったのでものによるという印象。スーパー等で見かけるものはちょっと見た目が良くないな…と思うものが多かったかなと思います。

ですが、実際に食べてみると適度に酸味と甘みがあり、果肉がやわらかくおいしいです。クセもなく食べやすいと感じます。

未希ライフ(みきらいふ)

赤いりんごで、少し平たい形。断面はきれいな白っぽいクリーム色。

果肉は少し硬めで、果汁は十分にあり。甘みがしっかりあって酸味はおだやか。

比較的早い時期から出回りはじめます。ただ他の品種と比べるとあまり見かけないかも(地域とかお店にもよるかと思います)。

むつ/サンむつ

赤いほうが『むつ』、緑色のほうが『サンむつ』。

ほかのりんごと比べて同じ品種でも色の差がハッキリわかれるりんごです。

『むつ』は他の赤い品種と比べるとパステルピンクっぽいような色合いをしています。きれいな色のりんごですが、手間暇かかる分だいぶお値段が高いです。また多く出回るのはサンむつのほうで、むつはあまりお店で見かけない印象。

どちらも甘みはそこまで強くなく、どちらかというとあっさりめの味。クセが無く食べやすいりんごです。

※むつとサンむつの単独記事はこちら↓もう少し詳しく書いています

『むつ』ってどんなりんご?~特徴や味、サンむつとの違い~
むつは赤りんごの一種。ちょっとパステルみのあるやさしい色合いが美しいりんごです。甘みがあっさりめでクセが無く食べやすいのですが、人によっては物足りないかも。その場合はコンポートなどに。
『サンむつ』ってどんなりんご?~特徴や味・他りんごとの違いは?~
袋をかけずに栽培した『むつ』りんごは緑色になり、名前に『サン』が付いて『サンむつ』と呼ばれます。ちょっと強めの酸味と、あっさりめの甘みが特徴。
ずんだ
ずんだ

ほか、気になる品種があったら随時追加したいと思います

ここまで書きましたが、味や食感に関してはわたし個人の感想も入っています。人によっては違う感想を持つかもしれませんのでご了承ください。

あなたのお気に入りの品種が見つかる手がかりとなれば幸いです。

【更新状況】
23.12.05:『弘前ふじ』の個別記事作成につき項目の簡略化+リンクの追加。また、『千秋』と『シナノピッコロ』の項目を追加。
24.01.12:紅玉の記事とコンポートの記事を統合したため、リンクの差替。
24.01.16:むつとサンむつの記事を分けたため改めてリンクを追加。
25.11.28:全体的に構成見直し。『あおり27』の項目を追加。
タイトルとURLをコピーしました