寒い時期はたくさんの柑橘類が出回ります。
温州みかんなどは手軽に剥いて食べられますが、中には皮や薄皮(じょうのう膜)が硬い柑橘もあります。
例えばよく見かけるものだと
文旦(ぶんたん)
八朔(はっさく)
甘夏(あまなつ)
…などですね。他にもいろいろあります
上記のような柑橘は薄皮も丈夫なものが多いので、オレンジのようにスマイルカットして食べるには向きません。
その場合は包丁や果物ナイフと手剥きを併用して剥いてみましょう。コツをつかめばそこまで難しくありません。
ということで今回は『皮の硬い柑橘類の剥き方』について書いていきます。
最初に
まず、今回の剥き方で剥きやすいものと難しいものを分けてみます。
これらは『皮が分厚く手で剥きづらい』『薄皮が硬く噛み切りづらい』という特徴があります。また、果肉が比較的硬くしっかりしているため崩れにくいのもポイント。
みかんと比べてビッグサイズの柑橘は大体こっちが多いかな
逆に温州みかんやそれに似たぽんかん・たんかんといった柑橘は皮も薄皮も薄くやわらかいため手剥きを推奨します(ただ薄皮が割と丈夫であれば剥けます。品種や状態次第。)。またオレンジの仲間は皮は硬いですが薄皮は薄く破れやすいのでこちらもあまり向きません。オレンジやミネオラなどは1/6や1/8にカットして食べるのがおすすめです。
※オレンジやミネオラなどのカットはこちら↓。みかん系も皮がしっかりしていればいけます(皮がやわらかいものはグニャグニャして食べづらいのでやめたほうがいいかも……)。
皮の剥き方
外側の皮を剥いてみよう
外側の皮は一応頑張れば手で剥くこともできます。ただし皮が分厚く硬いので、みかんのように簡単にはいきません。爪を強く立てると指が痛くなる可能性があります。
ただ、指を入れる隙間さえできてしまえば剥がすのは容易です。
包丁や果物ナイフで上部もしくは下部を切り取って隙間を作りましょう。
※どちらでもいいと思いますが、底のほうがぺったりした形をしていることが多いのでどちらかといえば上部(ヘタ周辺)のほうがいいかもしれません。
切り取ると上写真のような状態になります。フタを作るようなイメージ。
この皮と中身の隙間に指を入れながら皮を剥がします。
そうすれば上のようにきれいに剥けます。
今回はこのような切り方をしたけど、例えば十字に切り込みを入れて包丁の角をひっかけて隙間を作ってもOK。
薄皮を剥いてみよう(※必要あれば)
次に薄皮(じょうのう膜)を剥いてみましょう。
外側の皮を剥いた後、小房に分けておきます。
上の図のように、内側のほう(赤線部分)に軽く切り込みを入れ、そこから皮を剥きます。
外側(画像の青線部分)から剥けなくもないのですが、果肉は外側のほうにくっついているので、ここから剥くと崩れてしまいます。なので、内側(赤線部分)から剥くのがおすすめです。
外側は果肉ごと剥がれやすいのでここは慎重に……。
このような感じです。
実を言うと上の写真、ちょっとちぎれちゃってるんだけどくっつけて誤魔化しちゃってるぞ……(※そういうこともあります)
きれいに剥けるとこんな感じです。
みかんなど柑橘類の仲間は薄皮ごと食べられるものが多く、栄養的にも皮ごと食べた方がいい…とは言われています。ですが、硬くて食べづらかったり、種類によっては薄皮ごと食べると苦みがより強くなるものもあります。また、サラダ・菓子に使うなど、薄皮を剥く必要がある場合もあるでしょう。
薄皮を剥くかどうかはケースバイケースでご判断ください。
果肉の形を残すことにこだわりが無いなら半分に切ってスプーンで食べるのも楽
こんな感じ。グレープフルーツなどでよく使われる食べ方です。上写真は河内晩柑。
薄皮が硬ければこの食べ方でいけます。(いよかん等だと薄皮が破れるかもしれません。まだ試していないので試し次第追記したいと思います。)
ご参考までに……。
※ちなみに河内晩柑の食べ方について過去こちらの記事で模索しています(後半)。オレンジカットもやってみましたが食べづらかったのでやっぱりこういった柑橘には向いてないかな…と思いました。↓
24.01.24:全体的に構成の見直し、オレンジの切り方と河内晩柑についての記事リンクを追加。