夏から秋、遅いものだと冬あたりまで出回る国内産の『ぶどう』。それぞれ色や形、食味が違うのも面白いところ。
今回、『瀬戸ジャイアンツ』という品種のぶどうを食べる機会に恵まれましたので、どんなものなのか簡単に書いていきたいと思います。
瀬戸ジャイアンツってどんなぶどう?
白系でビッグサイズ!!
瀬戸ジャイアンツは白系、つまり緑色のぶどうです。
まず一つ目の大きな特徴は実のサイズ。試しに1粒量ってみたところ、何と21gもありました。また、別の粒は24gとさらにビッグ。
今回は2粒しか量ってないので多少差はあるとは思いますがそれでも全体的に大きいです。
20g台って大きいのか?
今まで量ったものだと20gを超えるものって滅多に無かったですね……。10gまでいかないものもありましたし確か大きくても16~18gくらいだったように記憶しています。ただ、ほぼスーパーで買えるものだったので贈答用の立派なものだったらもう少し大きいかもしれませんね。
デラウェアは1粒2gほどしかないので約10倍ですね……(といってもデラウェアは実が特別小さい品種なので比較対象としてはあまり名前を出すべきではないかも)
これは2粒しか付いてないんですがずっしりとした重量感。まさに名前通り、ジャイアント……。
別日にスーパーで見かけた同品種は見た感じもうちょっと小さい感じがしたからものによるかもしれない(念のための補足)
ちなみに先ほど『滅多に無かった』と言いましたが、今まで食べたもので唯一これと匹敵するサイズを誇っていたものがあります。
『翠峰(すいほう)』という品種で、同じく白ぶどう。上写真のものは15~20g前後、大きくて25gとこちらもかなりビッグサイズ。
※翠峰はこんなぶどう(別記事です)↓
見慣れない個性的な実の形状
二つ目の注目すべき特徴として『実の形』があります。
先ほどの画像から既にお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
粒がただ丸いだけでなく、すじが入っていて桃のように割れた形状をしています。
かなり面白い形状してるな……!
ぶどうと一言で言っても品種によっては粒が丸いもの、しずく(卵)のような形のもの、俵のような形のもの…など、よく見ると様々な形があります。ただ、このような形のものは少なくともわたしは今まで見たことがありません。なのでかなりビックリしてしまいました。
(※あくまでわたしが知らないだけなので他にもあるかもしれません。もし今後見かけたら追記したいと思います)
皮が薄く、種は無い
先ほどの実を半分にカットしてみました。
左が皮付き断面、右が皮を剥いた断面。果肉自体の色は薄いきれいな緑色をしています。
…とは言え、皮付きもそこまで色の違いは無いように見えます。皮が紫だと皮付きか無しかで色味が変わるんですが今回のものは同系色なのでそんなに変わらないですね。
あと種は無いようです。
こちらは右半分の実から剥いた皮です。かなり薄く、剥いているとちぎれてしまうので上のように細切れ状態になってしまいました。
実は触った感じかなりしっかりしていたのですが、この皮のやわらかさを考えると果肉自体の丈夫さゆえの硬さであるようです。
甘く、パリッとした食感
さて、気になる味や食感について。
甘みは強く、酸味はひかえめです。皮ごと食べることができ、かじるとパリッとした食感が心地よい。実がかなりしっかりしているのでかじった跡が残ります。
皮が薄く渋みもそこまで感じないことや種が無いことでかなり食べやすいと感じます。また一粒が大きく立派なので食べ応えも抜群。一気に食べずに一粒ずつじっくりと味わうのがオススメ。
皮を剥いて食べてもOK?
一応剥いたものも食べて比べてみましたよ
好みによる、と先に申し上げておきますが、個人的には
『皮を剥いて食べるよりそのまま食べた方がおいしい』
…と思います。
先ほど写真に上げていた剥いた後の皮だけを食べてみたところ、黒系などの分厚い皮と比べれば及ばないものの少しだけ渋みを感じました。どちらかというと酸味のほうが強いかな?その皮を剥いて果肉だけ食べると、皮ごと食べるよりは純粋に甘いです。
ただ、皮を剥いたものはパリッとした食感が失われてしまう上に、味もちょっと物足りない感じがしました。皮に含まれるわずかな渋みや酸味が合わさることで果肉の味がより引き締まるように思います。そもそも甘みが強いのでそのまま食べれば渋みや酸味はほぼ気になりません。あと単純に剥くのがかなり大変というのもあります。
…と、これはあくまでわたしの感じ方なので各々で異なるかもしれません。ひとつの意見として見ていただければと思います。
なかなか見る機会の無いぶどうですが、見た目が楽しく味もおいしいので、購入機会がありましたら是非ご賞味ください。