春にたくさん出回る柑橘の一種『清見(きよみ)』。どんな特徴があるのか見ていこう。
【最終更新】
22.04.21:2022年版として全体的にリライトしました。
清見(きよみ)とは?
『清見』(『美』じゃなくて『見』なので変換間違いに注意)は、柑橘類のうち『タンゴール』という、みかんとオレンジのかけ合わせから生まれたものの一つです。
『タンゴール』として売られていることもあれば『清見みかん』『清見オレンジ』などの名称で売られていることもあります。
ちょっとややこしいですが『清見』と名前が付いていればどれも同じものを指すと考えていいでしょう。
特徴
見た目・サイズ
果皮は少し黄色がかったオレンジ色。表面は上写真のものだと見た目は割と輪郭がなめらかでそこまでゴツゴツしているようには見えませんが、触ってみるとちょっとデコボコしている感じです。しかし、別の日に食べた大きなサイズのものはデコボコが目立っていたので、そのへんはおそらくサイズで変わってくるかなと思います。
上の写真のものは約200gと、ほかのオレンジ類と大体同じか少し小さいくらいでした。
過去にいくつか計りましたが、もう少し小さいもので160gくらいのものもありましたし、大きいものは350gくらいありました。
こちらも清見です。(洗った後なのでちょっと水滴が付いていますが…)
このように、たまに黒い点々がついているものもあります。見た目が悪いだけなので食べる分には特に問題ありません。
断面。横から見ると少し平べったい形をしています(少し縦に長いものもあります)。果肉は濃いオレンジ色をしています。たまに種あり。
皮はちょっと分厚めです。
味・食感
味が濃く、甘み十分で酸味もほどよくあります。酸味は後にひくようなさわやかさがあり、風味はみかんよりもオレンジ寄りかなと思います。ただ、ネーブルと比較してみたところ、ネーブルほどオレンジっぽさはなくそれより少し落ち着いた感じの味です。果肉がやわらかく果汁多めでジューシー。薄皮は硬くないのでそのまま食べることができます。ものによっては種があるので飲み込まないようにご注意を。
食べ方
皮は一応手でむくこともできます。ただ、
①皮と薄皮が強くくっついているのではがしづらい
②薄皮が薄く破けやすいため小房ごとに分けづらい
…という特徴があり、『簡単にむけます』とも言いがたいといった感じです。
左写真のようにうまくいけば分けることができますが、右写真のように破けたり果肉が潰れてしまったりというケースも多いです。
あっさりオレンジのように切って食べる方が楽かもしれません。
全くむけないわけでもないのでケースバイケースかなぁ……
果汁が多いのでゼリーなどのお菓子に加工するのもいいかもしれませんね。
それではまた!