スーパーなどに買い物に行くと、地域や季節によってはちょっと珍しい野菜と巡り会うことがあります。今回は一風変わった野菜『子持ち高菜(こもちたかな)』について、見た目の特徴や味などについて簡単に書いていこうと思います。
子持ち高菜の特徴
みっちり詰まったような肉質
これが子持ち高菜です。葉の部分は薄い緑、下の部分は白い色です。配色はちょっと白菜に似た感じですね。形状は左のようにすっきりしたものがある一方、右のように中心が膨らんでいるものもあり、個体差があります。サイズもものによるだろうとは思いますが、大体10cmくらいでしょうか。写真で見るよりも実物は大きく感じるかも。
ちなみに、子持ち高菜にも種類があります。今回上げている写真は『四川児菜(しせんああさい)』という種類。
断面はこんな感じ。先の部分や外側に近い部分は色が濃いですが、芯に近い部分は白くなっています。みっちりと中身が詰まっており、イメージとしては葉野菜というよりブロッコリーの芯などに近いかも。触ってみるとやはり白い部分は硬くしっかりめ。ただ、葉はそこまで硬くは無いです。
これは葉の部分。小さい葉を取ったのですが、これより大きい葉はもう少し濃い色をしていました。よく見ると細かいギザギザがあります。アップで撮影したのでなおのことそう見えるというのはあるのですが、葉脈がくっきりと写りツヤが強く、まるで作り物のような美しさがあります。
普通の『高菜』ってこんな野菜
余談ですが、通常よく耳にする『高菜』はこんな野菜。
『からし菜』と呼ばれるものの一つで、濃い色合いに細かい黒い模様のようなものが入っているのが特徴です。漬物が有名ですが、生の状態で売っていることもあります。
見た目全然違うんだなぁ
香りはそこまで強くはない
そのままの状態だと特に強い香りは感じません。切ってみると、キャベツっぽいような、ほんの少し辛そうなにおいがします。ただそれでもそんなに強いにおいではありません。
生だと辛い!!
試しに生でかじってみた感じ、どうですか?
辛っ……。
生の葉をかじると、からしっぽい、鼻にツンとくる辛味を感じます。食感はシャキッとしています。
なお、生で辛いのは先ほど上げた高菜を含むからし菜の仲間共通の特徴になります。名前に『からし』って付いていますからね……。
加熱すると、どう変わる?
さて、生だと辛い『からし菜』類。加熱することで辛味を緩和させることができます。子持ち高菜ももちろん同様です。
試しに塩茹でしてみよう
鍋に湯を沸かし塩を少々加え、数分茹でると……
このようになりました。写真の左側が茹でたもの、右側が生のままのものです。(中心の穴は火が通っているか確認のために刺した跡なのであまり気にしないでください…)
茹でると色が濃くなり、少し透明感が出ます。また、質感も何となく滑らかに。
加熱したものは辛味はほぼ無く、やわらかい甘みと独特の苦みを感じます。ほっくりしつつも、若干コリッとした食感を残しており美味しいです。
生でも加熱しても食べられる野菜です。『この生の状態の辛味が好きなんだ!』という人もいれば『辛いのはちょっと食べづらいな…』という人もいらっしゃるでしょう。必ずしも正解の食べ方は無いので、好みに合わせて美味しくいただくのが良いかと思います。
辛味を活かしたい場合は漬物やサラダ、甘みとやわらかい食感を活かしたい場合は汁の実や炒め物…といったように使い分けも可能ですね。
ちなみに、私個人はは辛いものが少し苦手なので、今回の写真のものは味噌汁に入れていただきました。美味しかったです。
補足
体感あまり日持ちはしない感じなので、買ったらできるだけ早く使う用に心がけて!
冷蔵庫なら数日はもつと思いますが保存状態はよく確認してくださいね!
特にやわらかい葉先のほうが傷みやすいのでお気を付けて。それでは。
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