夏から秋にかけて旬をむかえる果物『桃』。名前通り桃色(ピンク)が主流ですが、中には白っぽいものや黄色、朱色などちょっと変わった見た目のものまで様々な品種があります。
今回はその中から私が食べたことのある7種類の桃について簡単にご紹介したいと思います。
白桃(はくとう)
まずは『白桃』。桃色もしくは白色の桃はコレです。
すっきりとした甘みと少しの渋みがあるのが特徴。

現状、生食用として売られているものの多くは白桃
今回撮影した桃は大体230~260gくらいでした。大体このあたりが標準的な重さなんじゃないかと思います。
あかつき


よく見かける品種です。全体的にピンク色で、たまに白い部分もあります。
果肉の色は白っぽく、少しピンク色も入っています。『白鳳』ほどは白くなく、『清水白桃』ほどは濃くない印象(※果皮の色づきが果肉の色にも影響していることがあるので個体差かも)。種に近い部分が特に色濃く、種ともに赤ワインのような色合い。
白桃らしいやさしい甘みと、みずみずしくジューシーでやわらかい食感。酸味はひかえめ。桃独特の渋みが少しありますが気にするほどではないでしょう。
ちよひめ


かわいらしい名前の桃。
ほかの品種と比べると小ぶりで見た目もかわいいです。写真のものだと145gくらいだったんで大体普通の桃の半分よりちょっと大きいくらいかなと思います。出回る時期は早め(写真のものは20年6月に購入)。
食感はかなりやわらかく、舌でもつぶせるくらい。ほどよい甘さと少しの渋みがあります。酸味はほぼ気になりません。

あっさりめで食べやすく、パクパクいけちゃう
清水白桃(しみずはくとう)


これもよく見かける品種。
ほかの白桃は色が濃い中、これは全体的に色が薄く白っぽいのが特徴。
果肉も果皮と同じように白っぽく、中心(種)に近い部分は淡いピンク色をしています。果皮と果肉ともにやさしい色合い。

少し透き通ったようなきれいな色ですが、体感褐変までの時間が短いように感じます。早めに塩水に浸けたほうがいいかもしれませんね
酸味はひかえめで甘みがおだやか。みずみずしくやわらかい食感で、クセもなく食べやすいです。
白鳳(はくほう)


こちらも代表的な品種。あかつきなどと同様ピンク色~白っぽい。
甘すぎずすっぱすぎず…と、けっこうあっさりめの味。クセがなく食べやすいです。果汁がたっぷりあり、口に含むと果汁が口の中に広がっていくのを感じます。

このときは2個買って、1個目はかなり後に食べたんだけど、追熟したみたいで少し味が濃くなった。味が薄いかな?と思った場合は追熟を狙ってもいいかも
黄桃(おうとう)
果皮や果肉が黄色い桃は『黄桃』と呼ばれます。缶詰はよく見かけるので生食よりそちらのイメージのほうが強いかも。
白桃と比べて種類は少ないものの、たまに青果コーナーで売っていることがあります。
黄金桃(おうごんとう)


果皮はやさしい黄色、果肉は明るめの黄色です。白桃と比べると違いは一目瞭然。
種と周辺の部分はちょっと濃いめの赤ですが、カットすればきれいな黄色の部分だけが残ります。
あっさりめの甘みを持つ白桃と比べるとこちらはまったりとした濃厚な甘み。果肉の硬さもしっかりめで、カットする際につぶれたり形がくずれたりというリスクが少なく切りやすいのもメリット。

同じ黄金桃でも少し赤っぽい色をしているものもあります
※赤っぽいものについては下記に載せています↓

ほか
最後に、『白桃とも黄桃ともちょっと違うかな…』という桃について2種類あげておきます。

どちらも個性的で面白いし、美味しいのでオススメ!
ワッサー


朱色の桃。色の濃い白桃のようにも見えますが、よく見ると黄色みがあります。
特筆すべきは果肉の模様。黄色をベースに赤い放射状の線が入った独特の模様に度肝を抜かれます。
甘みが強く、酸味もほどよくあります。総合して味が濃いです。特有の渋みも少しあり。
食感は硬めで、少し弾力を感じます。硬い場合は追熟させるともう少しやわらかくなります。

模様があること以外は黄桃寄りの印象かなぁ
※今回は模様のはっきりしたものを載せましたが、ものによっては模様があまりはっきりしないものもあります。そういった写真はこちらにあげています↓

ネクタリン(油桃)


『油桃(あぶらもも)』とも呼ばれるちょっと不思議な桃。
通常の桃と明らかに違う部分として、『表面の産毛が無く、つるつるしている』という点があります。触った質感は何となくりんごっぽい。ちょっとすももにも似ていますが、剥いてみればやはり中身は桃です。
食感は割としっかりめ、味は適度な酸味・甘みに加えてほんの少しの渋みがあり、美味しいです。

ネクタリンと一言で言っても品種で違いがあるようです
※果肉が黄色いものもあります↓

オマケ:果肉の変色について
桃の果肉は空気に触れてしばらくたつと茶色く変色します。これを『褐変(かっぺん)』といいます。
褐変するものとして他に有名な果物として『りんご』があげられますが、それと同じようなものと思ってOKです。塩水に浸ける(※くぐらせる程度)ことで褐変を少し抑えることができます。カットしてすぐ食べるなら必要無いでしょうが、多少時間を置くなら一旦やっておくことをおすすめします。

ただし完全に変色を抑えられるわけではありません。また、長時間経てばどちらにしても変色してしまうので過信も禁物。切るタイミングにご注意くださいね
22.08.19:『黄金桃』および『ワッサー』の記事を個別に分離させました。
23.08.22:構成を少し変更、ネクタリンの画像を追加。
25.08.29:全体的に構成の見直し、ネクタリンの単独記事作成・リンクの追加など