夏の果物のひとつ『すもも』。桃と名前が似ており、同じバラ科の仲間ではありますが、実際に食べてみると味や食感が異なるため別物とよくわかります。
すももは『大石早生』という品種が代表格ですが、少し遅れて『ソルダム』が出回りはじめます。大石早生は品種が記載されていないことがありますが、ソルダムは記載があるので見ればすぐわかるはず。
今回は『ソルダム』にどんな特徴があるのか、どんな味がするのか…など、簡単に書いていこうと思います。
ソルダムってどんなすもも?
皮は濃い紫色
『ソルダム』は濃い色をしているのが特徴。
しっかり熟れていれば赤紫、まだちょっと早いものは緑色です。
大石早生とかのよく見かけるすももの場合、完熟前は黄色っぽいんだ。だから完熟前が緑というのは割と印象的
ちなみに、買ってそのままのものは表面がうっすら白っぽくなっています。上写真のものも所々白い部分が見られますね。
これは『ブルーム』と呼ばれるもの。自然に作られるもので特に害は無いため心配はいりません。水で洗うときれいに取れます。
水で洗えばこのとおり。光沢のある果実です。
『ブルーム』ができる青果はほかにもあります。果物で言えば『ぶどう』でよく見られますね
果肉が赤色!
皮の色が他品種と異なるソルダム。それ以上に特徴的なのが果肉の色です。
うぉー、赤い!!
このように、果肉が赤色をしています。これがソルダムの最大の特徴と言えるでしょう。
何故なら、大抵のすももは果肉が黄色系なのです。
例えば上写真は『大石早生』と『太陽』の断面。比べると全然違いますね。
ちなみに、果肉の色が濃いので果汁も濃いイメージがありますが、実際切ってみると果汁自体は意外と薄い色です。細かい果肉の粒がボロボロと中に混じって濁ったような見た目になります。
一応まな板に広がる果汁の写真も撮ったんだけど、見ようによってはちょっとグロく見えちゃうから今回は省略しとく……
もし気になる方はご自分で切った際によく観察してみてください。
甘く、酸味はひかえめ
さて、肝心の食味について。
果肉は甘く、少し酸味もあります。
風味が桃に似ているような、いちごっぽいような…ちょっと他のすももとは違う感じがします。
すももの中ではちょっとクセがある味ですが決して食べづらいというわけではありません。むしろ酸味がひかえめなのでけっこう食べやすいほうだと思います
すっぱいものが苦手な人におすすめの品種。同じく早めに出回る大石早生はどちらかといえば酸味が強めで甘酸っぱいので、食べづらいという人はこちらにチャレンジしてみてもいいかもしれません。
また、果汁がたっぷりあり、食感がやわらかいです。ただしくずれやすいので細かくカットする際はご注意ください。
完熟前のソルダムは……
オマケとして完熟前のソルダムについても少し触れておきます。
ちょっとまだ時期が早めのもの。左写真がブルーム付きのもの、右写真が洗ったものです。
青梅のような色をしています。
切るとこんな感じ。気持ち少し色が薄いかな?とは思いますが、果肉が赤いという点は変わらないようです。
追熟させるといいよ
実は最初の写真のものも買ったときには緑色で、冷蔵庫で数日保管したことで追熟して紫色になりました。より美味しく食べるためには追熟を待つのが良いかと思います。
まとめ
最後に簡単にまとめておこう
ソルダムというすももは、
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皮の色が濃く、果肉が赤いという変わった配色のすもも
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甘く、酸味はひかえめなのですっぱいものが苦手な人におすすめの品種
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少しほかのすももとは違う風味がある
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まだ緑色の場合は追熟させるのがおすすめ
……と、大体こんな感じです。
美味しいすももなので見かけたら是非買って食べてみてくださいね。
※大石早生と比較した記事はこちら↓
※ほかのすももについての簡単なまとめ↓
24.07.19:記事の構成を全体的に見直し修正、大石早生との比較記事と他すもものまとめ記事へのリンクを追加