6月。夏が近づいてきましたが、まだまだ国産の柑橘をお店で見かけます。
さて、先日『サンフルーツ』というものを見かけました。あまり見かけない名前で気になったため即購入。見た目は八朔や甘夏系のこの柑橘、どんなものなのか食べてみた感想を交えながら書いていこうと思います。
サンフルーツって何?
甘夏系統の柑橘の仲間
果皮は黄色みの強いオレンジ色。サイズは大きめ。
触ると少しゴツゴツみがあります。
どうも甘夏の仲間のようです。道理で似ていますね。
せっかくなので、甘夏を購入し比べてみることに。
左がサンフルーツ、右が紅甘夏。
…紅甘夏じゃないほうがよかったかも
つい紅甘夏を買ってしまったのですが、色味的には普通の甘夏のほうが似ているので比べるのならそっちのほうがよかったですね……。しかし『サンフルーツは黄色みがある』というのがわかりやすい、と一応前向きにとらえておくことにします。
表皮のゴツゴツ感は写真だと紅甘夏のほうが強いですが、サイズ等にもよるので実際は色以外にそんなに違いは無いんじゃないかなと思います。
果肉はしっかりめ、薄皮も丈夫
皮を剥いて中を見てみます。
サンフルーツはこんな感じ。果肉はしっかりして崩れにくく、薄皮もある程度丈夫。小分けにするのは難しくはありません。その点は甘夏や紅甘夏と同様かと思います。
こっちは紅甘夏。
イマイチ違いがわからないので、薄皮を剥いて並べてみましょう。
こんな感じですね。紅甘夏のほうが少し色が濃いです。
やっぱりサンフルーツは紅じゃない普通の甘夏に近そう。
少し苦みが強い大人の味…というのは甘夏と同じ
『甘夏』という名前からして甘い柑橘を想像しがちなのですが、甘夏は苦みがちょっと強いのが特徴です。それはこのサンフルーツも同様のようで、すっきりした甘み・酸味に少しの苦みがアクセントになり、食感も良く美味しいです。ただ、紅甘夏のほうがやっぱり少し甘いみたいです。
紅甘夏は普通の甘夏と比べると少し甘みが強いんですよね
ということは甘みに関しては(少なくとも今回の試食から見て)
…かなぁ?と個人的には思います。
※『普通の甘夏』と『サンフルーツ』は実際に食べ比べていないので予想による部分が大きいです。あくまで個人の感覚なので正確では無いかもしれません。
苦みに関してはもしかすると少し甘夏よりはひかえめかもしれないのですが、そこまで大きく違う…という感じは無いかなという印象。苦いには苦いです。文旦やグレープフルーツなど苦い柑橘が苦手な人だとちょっと食べづらいかもしれません。逆に苦みがある柑橘が好みの方には合うと思います。
果肉はプリプリして食べ応えがありました。紅甘夏のほうがちょっとやわらかかったのですが、同じ柑橘でもものによっては『水分が抜けてシャキシャキしてる時』と『果汁が多く薄皮を剥くと崩れてしまうくらいやわらかい時』がありけっこう差があるため、品種というよりはたまたまそういうものだったんだと思います。
薄皮ごと食べることもできるけど、薄皮を剥いて食べてもOK。
薄皮(というより薄皮に付いた綿部分)が苦みが強いので、少しでも苦みを抑えたい、果肉の味を楽しみたいという方は剥いて食べてみてください。また、噛み切る力の弱い方も剥いた方が良いかと思います。状況や好みに合わせて食べやすい方法で美味しく召し上がってくださいね。
※薄皮の剥き方(一例)はこちらに書いています↓
あまり出回っていないのか、今年はこの1回しか入手ができず残念でした。次年度以降機会があれば、今度は甘夏と比較すればもっとお伝えできることがあるかもしれないのでチェックしておこうと思います。
美味しい柑橘なので、もし入手機会があれば是非ご賞味くださいね。