春、マスクメロンより一足早く出回り始める『ノーネットメロン』。今回はそのひとつ『パパイヤメロン』について簡単にご紹介したいと思います。
22.05.20:栄養成分を八訂に修正。ほか、見やすいように画像の入れ替えおよび全体を少し書き直しました。
パパイヤメロンの特徴
見た目
模様の無いマダーボール(※小型の楕円形のスイカ)みたいだなぁ
形は楕円形、色は黄緑で薄くマダラっぽい?模様があります。
重さは当時記録を忘れていたのですが、確か700gほどあったと思います。
メロンと聞いて思い浮かべるのはまず編み目のある『ネットメロン』ですが、今回のような小ぶりでつるんとしているものは『ノーネットメロン』と呼ばれます。品種によって色や模様、形などが大きく違います。パパイヤメロンはちょっと細長いですが、出回っているほかのノーネットメロンはまん丸なものをよく見ますね。
断面。種のある部分を見るとやっぱりメロンだなって実感します。果汁たっぷり。色は白っぽく、種に近い部分は少し濃い色(クリーム色っぽい)。種はけっこうきれいにとれます。
切り方
ネットメロンのように皮付きのまま切込みを入れた状態で食卓に出してもいいんだと思いますが、上写真のように食べやすいように皮をむき、一口大に切ってもOK。皮はやわらかくむきやすいです。ちょっとネックな点としては、ネットメロンより皮と果肉の境目が分かりづらいという点。最初むいたとき、やわらかかったのでつい薄くむいてしまったんですが、食べてみたら外側がちょっと硬かったです。よく見るとうっすら境目があるのがわかるので、それより内側になるようにむくといいでしょう。
味・食感
あっさりめの甘さでみずみずしくおいしいです。しつこい甘さがないのでたくさん食べられる感じ。食感は少し硬めかな?と思います(今回ご紹介したものは買ってからしばらく置いていたものなのですが、それでもこの硬さなら追熟してもそこまでやわらかくはならないんじゃないかな…と思っています)。冷蔵庫で冷やしておくと更においしいですよ。
ちょっと変わった食べ方もしてみたかったので試しにはちみつや塩をかけて食べてみたんですが、はちみつをかけたものはまろやかでおいしかったです。塩は個人的にはあまり合わないかなと思いました。(※好みによると思いますので気になる方は是非チャレンジしてみてください)
栄養成分
栄養成分を見てみよう
※可食部100gあたり | 露地メロン、緑肉腫、生 |
エネルギー | 45kcal |
水分 | 87.9g |
たんぱく質 | 1.0g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 10.4g |
カリウム | 350mg |
ビタミンC | 25mg |
出典元:文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』7.果実類
ほぼ9割が水分。炭水化物がちょっと少なめかなという印象。ビタミンCはそこそこといった感じでしょうか。
カリウムは350mg含み、果物の中でもトップクラス。
カリウムは体の中の余分な塩分を外に出してくれます
水分の多さ、カリウムの量などから見るに、夏野菜と同じように体を冷やしたり、汗で流れ出るミネラルの補給に役立ちそうです。暑い時期のデザートに最適。ただし、甘いので食べすぎは禁物。
また、カリウムの制限が必要な方は注意したほうがよさそうです。
パパイヤと関係あるの?
そういや、パパイヤメロンってもしかしてパパイヤなの?
パパイヤは別物ですよ
パパイヤ(パパイア)にも種類がありますが、たまにお店で売っている青パパイヤが下のような感じ。
パパイヤも本来は果物なのですが、このようにまだ青いものは野菜同様料理に使います。
パパイアについてはこちらに書いています。もしよかったらご覧ください↓
まくわうりとの違い
まくわうりはメロンの親戚のようなもので、見た目や特徴は割とノーネットメロンに近いです。
ただし、まくわうりはノーネットメロンほどの甘みはなく、おとなしめの味です。この味が好みという人もいれば、ちょっと物足りないという人もいるでしょう。
好みによるとは思いますが、こちらはこちらでおいしいです。お店で見かける機会はちょっと少ないのですが、見かけたら是非買って食べてみて欲しいなと思います。
まくわうりについてはこちら(上:黄金まくわ?、下:ニューメロン)。ご興味ございましたらこちらもどうぞ。↓