気温の低い秋~冬に出回る果物の定番といえば柑橘類。逆に、夏は国産のものはほぼ見られなくなります。
そんな中登場するのが『ハウスみかん』。オレンジ色のものが多いですが中には緑色のものもあり、『すっぱくないのかな?』『オレンジ色を選んだ方がいいのかな?』と迷ってしまうかもしれません。
今回はハウスみかんについて、私が今まで購入したものを基に簡単に書いていこうと思います。
ハウスみかんって何?
名前の通り、『ハウスで育てた』みかんの総称になります。品種は温州みかん系。
『温室みかん』と呼ばれるものも同じものと考えていいよ
冬場に出る温州みかん同様、サイズは規格があるようでまちまちです。ただ冬場にはあまり見かけることの無い緑色のみかんも売っています。
また、値段が少々高いのも特徴。
オレンジ色と緑色
先ほど書いたのですが、ハウスみかんにはよく見かけるオレンジ色のものと緑色のものがあります。
以下、19年7月に購入したものについての記録になります。その年の気候などにもよるかと思いますが参考のひとつとしてどうぞ。
オレンジ色のもの
冬とあまり変わらない見た目
まず、オレンジ色のもの。見た目はそのまま普通の温州みかんといった感じ。表面は割となめらかできれいです。
今回のものは量ったところ50gくらいでした。ちょっと小ぶりですね。
皮は簡単にむけます。
果汁たっぷりでバランス良い味
小さいですが、果汁がたっぷりで、甘みと酸味がちょうどよくおいしいです。
薄皮がやわらかいので袋ごと食べられます。種がなく、一口サイズなので食べやすさも◎。
緑色のもの
かぼすやすだちみたいな真緑
さて、気になるこちらは緑色のもの。濃いめの緑~ところどころ黄色といった感じですね。色が濃いからか、表面につやがあるのがよくわかります。
今回のものは65gでした。先ほどのものよりは少しだけ大きいですが、温州みかんの標準サイズを大体80~120gくらいと考えた場合やっぱり小ぶりですね。
皮は薄いですが特にちぎれやすいということもなく剥きやすい。中身がみっちり詰まっています。
皮の緑色とは対照的に、果肉はしっかりオレンジ色です。
黄色や緑色の柑橘は果肉が黄色っぽいものが多いので、ここまでしっかりオレンジ色だとちょっとビックリしちゃいますね。かなり印象的です。
しっかり甘く、酸味もほどよい
『かぼす』や『すだち』といったすっぱい柑橘を彷彿とさせる青い色合いのため『すっぱいんじゃない?』と思われるかもしれませんがご心配なく。甘さはしっかりあります。今回の場合、一口目はちょっと酸味が強いかな?と思ったのですが、二口目は気にならなくなりました。
甘みだけでなく酸味もほどよくあるため、全体的に味が濃い印象。果汁もたっぷりで食感も良いです。またオレンジ色のもの同様に薄皮がやわらかく、種がないため食べやすいのも良いところ。
見た目は多少違えども、どちらも味がしっかりしていて薄皮が薄く食べやすいという点は共通しているようです。
※当時のパッケージを記録に残していなかったため確認ができないのですが、おそらく特徴から見るにこちらと同じみかんではないかと思われます。緑のもの中心にもう少し詳しく書いています。↓
注意点
冬場と違い、ハウスみかんの出回る時期は気温の高い夏場。なので、傷んでしまうリスクも高くなります。購入したら早めに食べたほうがよいでしょう。
容器に入れっぱなしにしないこと、できるだけ涼しく風通しの良い場所に保管すること等の工夫をしてみてください。
強く押さえてしまうとそこから傷んじゃうから、買い出しの時にほかの荷物で潰れたりしないようにご注意。(大体パック詰めなのでよほど重いものが上に乗ったりしなければ大丈夫だとは思いますが念のため…)
せっかくの美味しいみかんなので、勿体ないことにならないように美味しいうちにお召し上がり下さい。
オマケ:ペルー産のみかん
ちょっと話は変わるのですが最後に。最近、ペルー産のみかんをよく売っているのを見かけます。
『夏の温州みかんといえばハウスみかん』というイメージを覆すように現れたこのみかん、気になったので試しに私も購入してみました。以下、記録です。
これも温州みかんなのですが、日本でよく見かけるものと比べるとちょっと黄色っぽく、少し緑色の部分もあったりとものによっては色ムラがありますね。。色は明るい一方、何となく素朴な印象を受けます。
剥くとこんな感じ。皮は剥きやすいですね。
肝心の味や食感についてですが、2回購入してみたところ、1回目は甘み・酸味ともに程よくクセが無く食べやすかったです。とびきり甘いというわけではないものの舌に馴染む感じでしょうか。正直1回目食べた時は少し味に物足りなさを感じたのですが2回目購入分は1回目より甘みが強かったので熟れ具合によるのかなと思います。また、薄皮がちょっと硬いかな?という印象。普通に歯が丈夫な方なら特に問題無いのですが、噛む力が弱い方だと薄皮ごと食べるのはちょっと難しいかもしれません。場合によっては薄皮を剥いた方がいいでしょう。
年度や気候などで異なってくる可能性もありますし、今後も機会があれば購入して確認してみたいと思います。
ペルー産みかんのメリットは『国産のハウスみかんより価格が安い』という点。ハウスみかんはどうしても価格が高めになってしまうため、こちらのほうが買い求めやすいです。
逆にネックな点は『輸入柑橘であるため、防カビ剤が使用されている』という点。これに関しては外国産のオレンジやグレープフルーツなどと同様です。表面を食材用の洗剤で洗うなどの下処理が必要なのでちょっと手間ですね。また、安全性に特に気を遣う方だとやはり心配になる気持ちがあると思います。そういう方は無理に食べても精神衛生上ストレスになりかねないので避けた方がいいかも。(※洗ったとしても皮は食用にしないほうがいいと思います)
人によってこだわりや予算の都合等いろいろあるかと思いますし、どちらが優れているともこちらからは申し上げませんが、もしこの時期の温州みかんを購入したいという方のご参考になればと思います。
23.07.26:全体的に文章構成の変更、ペルー産みかんの項目を追加しました。
23.08.05:グリーンハウスみかんについての記載を追加しました。