さつまいもにはどんな種類や特徴があるんだろう?

さつまいもの種類について

秋の味覚のひとつ『さつまいも』。シンプルな焼き芋はもちろん、料理やお菓子作りにも使える万能な食材です。

一言で言ってもいくつか種類があり、中には通常のさつまいもには無い特徴を持つものも。

今回はさつまいもの種類と美味しい食べ方の例について簡単に書いていこうと思います。

さつまいもの種類と食べ方について

やまも
やまも

まず今回は品種というより『特色』でざっくりと分けていこうと思うよ

大まかに分けると下のように4種類となります。

①紅系のさつまいも
②安納芋
③黄金千貫
④紫芋

紅系のさつまいも

一般的にさつまいもといえばこのタイプ。

皮が紫~紫がかった茶色で、果肉は黄色です。果肉は生の状態だと白っぽいですが、加熱することで鮮やかな黄色になります。

紅○○といった名前が多いので『紅系』と書いていますが、わたし個人が便宜上勝手に呼んでるだけなので正確な呼び名ではありません。ご了承ください。
やまも
やまも

下の写真は品種の一例

しっかり甘みがあり、これぞさつまいもといった感じ。

今回はざっくりまとめてしまいましたが、品種によってはほっくりしているものとしっとり(ねっとり)しているものがあります。上3種はどれもほっくり系。

しっとり系であれば『シルクスイート』がメジャー。強い甘みとねっとりしたやわらかい肉質を持っています。

やまも
やまも

でもほっくり系の芋でもたまにねっとりしてることがあるかな

(断言はしかねますが、もしかすると蜜の量とかに関係するのかもしれません)

このタイプの芋はオールマイティに使えます。

  • 焼き芋
  • 煮物(甘煮、甘辛煮)
  • 揚げ物(天ぷら)
  • 味噌汁の実
  • ポタージュ
  • 菓子類

……など(あくまで一例)。

うめ
うめ

ものによってはちょっと甘みが薄い場合もがあるよ。そういう芋は焼き芋より料理に使った方が味の調整がしやすいからオススメ

安納芋(あんのういも)

次に『安納芋(あんのういも)』

通常のさつまいもと比べると皮の色が少し薄茶っぽく、果肉はオレンジ色をしています。

強い甘みとねっとりとした食感を持つ人気品種のひとつ。ねっとり系の焼き芋が好きな人にはたまらない一品といえます。

安納芋も紅系のさつまいもと大体同じように使えます。

特に肉質がやわらかなのでつぶして使うお菓子……例えば

・スイートポテト
・さつまいもプリン
・芋羊羹


……などが向いています。

特段煮溶けやすいというほどでもないので煮物や汁物にもOK。

やまも
やまも

ただちょっと人を選ぶかも……

甘くて美味しい芋なのですが、少し風味が独特でクセがあります。紅系と比べると好みが分かれるかもしれません。

そこは人によるでしょうし、まだ食べたことがないという人はまず焼き芋から試してみて、自分の好みと合いそうなら料理にも使ってみることをオススメします。

黄金千貫(こがねせんがん)

皮や果肉の色が薄く、白っぽいさつまいも。焼酎の原料として知られています。
地域によってはスーパーまたは直売所で販売されています。大きいものは酒の原料とするためか、出回るものは大体小ぶり。また、ほかの芋と比べると安価で入手できます。

そんな黄金千貫、少々ネックなのは『味の薄さ』。ほんのりとした甘さはあるのですが、かなり素朴な味なので、ほかの甘い芋に慣れているとどうしても物足りなさを感じてしまいます。

うめ
うめ

お酒造りには向いてるけど、食材として使うには一工夫必要みたいだね

さつまいもの定番である焼き芋には残念ながらあまり向いていません。味の薄さに加え、焼くと果肉がボロボロと崩れてしまいます。

ですが、味が薄いということは逆に考えればどんな味付けでも合いやすいともいえます。調理加工すれば十分美味しく食べられます。味噌汁の実にしてもいいし、揚げ焼きにして砂糖を絡めても美味しい。少し色味は地味になるものの茶巾絞りもアリ。

※黄金千貫については別記事でもう少し詳しく書いています。よかったらこちらもご覧ください↓

さつまいも『黄金千貫』~特徴や食べ方について
黄金千貫(こがねせんがん)は本来は芋焼酎の原料として使われる芋ですが、食用としても売られていることがあります。味が薄いため、焼き芋よりは料理の具として使うのがおすすめです。工夫次第で美味しく食べられます。
やまも
やまも

さつまいも特有の甘さが苦手って人もいると思うし、そういう人の場合はむしろこっちのほうが食べやすいかも

紫芋

果肉が紫色をしている品種の総称です。皮の色は普通のさつまいもとそこまで変わりません。

鮮やかな紫色の果肉と独特の風味がポイント。

甘み自体はひかえめなので、焼き芋だとちょっと物足りないかも。また、茹でると色が煮汁に出てしまうので料理で使うにも選択の幅が狭まる印象。

焼き芋や料理(おかずや汁物系)にはあまり合わないものの、紫芋が本領を発揮するのは菓子加工

紫芋は昔からお菓子作りによく使われています。紫芋独特の風味と砂糖の相性は抜群。また鮮やかな紫色はほかの芋には出せない特徴なので、ここで活かさない手はありません。

ペーストにしてスイートポテトにしたり、餡として使ったりなど、和風にも洋風にもできます。

地域で売っている種類が異なる場合あり

さて、今までご紹介してきたさつまいもですが、地域によって見かける品種は違うようです。また、同じ県内でもお店で取り扱いがあるものと無いものがあります。

うめ
うめ

例えば『紅あずま』は有名な品種だけど、私たちの地元(※九州某所)ではあまり見かけたことがないよ

やまも
やまも

紅あずまの写真も一応持ってるけど、写りがあまり良くなくて今回は上げられなかったんだよなぁ

単にお店に行くタイミングにもよると思うのですが、この数年で購入できたのは1回のみ、状態もあまり良いとは言えなかったのでいつかリベンジしたいと思っています。

また、黄金千貫も芋焼酎を造る鹿児島など九州が中心となっているようです。

まとめ

やまも
やまも

ここまで簡単にまとめてみるとこんな感じ

①普通のさつまいも:よく見慣れている芋。万能。
②安納芋:茶色い皮・オレンジ色の果肉。甘みが強いが少しクセあり。焼き芋・菓子向き。
③黄金千貫:全体的に白っぽい。味が薄く焼き芋には向かないが調理法次第でおいしく食べられる。
④紫芋:果肉が紫。甘みひかえめでお菓子向き。ゆでると色が出るので注意。

こう見るとけっこう個性が強いですね。

最後に。さつまいもは秋より水分の抜けた冬あたりのほうがおすすめ。ただし新物でもけっこう甘いものもあります。なので、そのシーズンに初めて購入した場合はまず1本焼いて食べてみてから使い道を判断してもいいかもしれません。ご参考までに。

【更新状況】
23.09.28:全体的に構成見直し
25.10.20:全体的に構成見直し
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