秋の代表的な果物『柿』。品種がいろいろあり、形が全然違うのも面白いところ。
22年11月、『陽豊(ようほう)』という柿を購入しました。ほぼ見かけない品種で初めて食べたので、その時の記録を少し残しておこうと思います。
陽豊の特徴と食味について
購入から2日目の状態
比較的丸っこい形をしているかなという印象。表面にハリがありますね。
もうちょっと上から。
断面はこんな感じ。
柿は種類によっては尻の部分がへこんだりとがったりしていますが、この品種はほんの少しへこんでるくらいで割とまっすぐみたいです。一応現段階で持っている柿の写真を見てみましたがどれにも似てないかな…という印象。
茶色いつぶつぶ(ゴマと呼ばれるもの)が入っていますね。これは甘柿によく見られる特徴です。
う~ん、ちょっとまだ色が薄い…か?
外側の色はそうでもないのですが、中身がちょっとまだ黄色っぽい。また、包丁を入れた際もかなり硬く感じました。
実際食べてみたところ、やっぱりけっこう歯ごたえが強い。甘みがもうちょっと欲しいかな?といったところ。
柿は追熟する果物です。これはまだまだ追熟の余地がありそう。いくつか購入したので残りを追熟させてみることに。
購入から13日目の状態
それから2日後、更にプラスして3日後…と定期的に日数を開けながら食べてみましたが、それでもけっこう硬め。これはすぐにはやわらかくなりそうにないな…と思い、辛抱強く待ってみました。
そして、待つことおよそ2週間。いよいよ最後の1個となりました。
だいぶ赤くなったように感じますね
果肉も少し赤くなってオレンジみが増しました。
これだけ赤く見えますが、触った感じはまだかなりしっかりめ。
さて、食味についてですが、
おおっ…!まだまだしっかりめの食感……!!
流石に初日ほどではないものの、まだ歯ごたえが強いです。特に下の部分はシャキシャキ。
甘みは正直なところそこまで強くは無かったのですが、柿の味はけっこうものによるので、たまたまちょっと今回のはひかえめな味だっただけかも?
上部分のほうが味が濃いので、小さめに切る場合は上と下は分けずに縦に薄く切った方がいいかも(※これに関しては他の品種もおそらく同様かと思います)。
個人的には、柿は割とすぐ傷んでしまうイメージがあったので、約2週間という長い時間をかけてもここまでの歯ごたえを残していたということにちょっと感動を覚えました。いろいろと条件が重なった可能性も考えられるので『この品種が~』とははっきり言い切れないものの、こういうパターンもあるんだなということがわかるのは勉強になりますね。
後日、再度購入
この後、もう一度購入機会がありました(はっきり記録を残していないんですがたぶん12月だったんじゃないかと思います)。
このときの陽豊は先日のものよりも甘く、食感もそこまで硬くありませんでした。
やわらかい…とまではいかないかなって感じだったんで、やっぱり元々が硬めの品種みたいですね
おそらく先述のものより収穫時期が遅く、熟した状態であったのではと考えられます。
…ということは『あまり早く出回るものよりもちょっと遅めのほうが甘いものを入手できるのでは?』と思うのですが一方で『珍しい品種なのであまり悠長に待っていると売り切れるかも?』という気持ちもあります。…悩ましいところです。
総括
今回のことを簡単にまとめてみよう
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かなり身が締まってしっかりめの食感(収穫時期によるかも)
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きちんと熟れているものはしっかり甘く、そこまで硬くはない。
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あまり見かけない希少な品種
大体この3つかなと思います。もし硬い場合は追熟を待つのがよさそう。
あくまでわたし個人の感想にすぎないため、もし購入機会があれば是非貴方の歯と舌で確かめてみてほしいなと思います。
※ほかの柿もまとめてこちらに簡単に紹介しています↓
23.12.25:後日談についてと総括の項目の追加。