黄色い人参(にんじん)~オレンジ色と何が違うんだろう?~

黄人参

普段わたしたちが食べている野菜のひとつ人参(にんじん)。人参の色と聞かれればオレンジ色をイメージする人が多いのではないでしょうか。

人参は基本的にオレンジ色をしていますが、稀にそれ以外の色のものをお店で見かけることがあります。黄色や紫、白などがあり、大きさや長さも様々。

今回は『黄色いにんじん(黄人参)』について、オレンジ色のものと比べどこがどう違うのか簡単に書いていこうと思います。

黄色人参の特徴は?

名前の通り、『黄色い人参』

写真のものは、ちょっと細く長い黄色人参。サイズ・形状等は品種によって異なり、普通のオレンジ色の人参と似たような形状のものもあります。

上部(写真左・ヘタに近い部分)が緑色になっていますが、これは普通の人参にもありえる特徴です。おそらく少し土から出ていたものと思われます。

うめ
うめ

有名な黄人参だと『金美(きんび)』とか『島人参』とかあるけど、金美はもっと太いし島人参にしては長さが足りないっぽいから今回の品種はそれ以外のどれかかな?

断面はこんな感じ。中まで黄色です。

やまも
やまも

写真だと白っぽく写っちゃったから、肉眼だともう少し濃いと思う

オレンジ色の人参よりクセが少ない

人参といえば、少しえぐみというか後味に残るような特有の風味が特徴。それと甘みが合わさって独特の味わいがあり、好みがわかれるイメージ。

では黄色人参はどうかというと、人参の独特の風味がひかえめでクセが少ないです。『純粋に甘い』という感じがします。クセがあまりないので、人参が苦手な人にとっては食べやすいと思います。逆に言うと、人参好きな人だとちょっと物足りなさを感じるかも。

硬さは普通の人参とあまり変わらないか、少しやわらかいかな?といった感じ。茹でるとさらにやわらかくなり、すっきりとした味わいになります。

※逆に赤みの強い金時人参は人参の風味が強めです↓

金時人参~普通の人参と何が違うんだろう?~
金時人参はお正月によく使われる赤い人参で、12月あたりによく出回ります。オレンジ色の人参と比べて少しやわらかく、人参の風味が強いのが特徴。色が濃いので料理の彩りにもぴったり。

どんな料理に合うの?

普通の人参と同じように使えます。

生でも美味しく、色がきれいなのでサラダなどに使うのもオススメですが、特に加熱で大きく変色するということもないので、基本的には好みの調理法で食べるのがいちばんかと思います。

炒め物だと上写真みたいな感じ(※黄色い部分)。ちょっと色味がパプリカっぽい。

黄色が鮮やかですが薄い緑などは色味が割と近いので、濃い色の野菜を組み込まないとちょっと見た目が地味になってしまうかも。特に彩りを気にしないのであれば問題無いので、個人的には注意するのはそのくらいかな?と思います。

※紫人参についてもこちらに書いています。風味は黄色に近いですが、こちらは茹でると色落ちしてしまうので黄色より使い道が限られるかな…という印象。↓

緑色になってしまうことも……?

ここからは少し蛇足になりますが、上記より前に別の黄色人参を購入した時のことも書いておこうと思います。

やまも
やまも

あれ、緑色じゃん……

うめ
うめ

買ったときは黄色だったはずなんだけど……

買った当時は黄色(少し白っぽいような薄い色)をしていましたが、緑に変色してしまったのです。

当時、冷蔵庫の野菜室に購入時のビニール袋に入れたままちょっと長い期間保存していました。この後に別の黄色人参を紙にくるんで長期保存したこともあるのですが、ここまで緑色にはならなかったように記憶しています。なので、何らかの条件があるものと思われます。

この黄色人参はオレンジ色の人参とサイズや形が似ていますね。

うめ
うめ

特徴から見るに『金美』っぽいけど他にもこういう品種があるから違うかも?

 

皮をむいた写真と、切った断面の写真。中まで変色してしまっています。ちょっと青大根っぽい。

食感はほんの少し硬いような気がしました。ちょっと買ってから時間がたっているからなのか、それとも個体差があるのか…。香りはあまり強くはないですがしっかり人参の香りがしました。

茹でたらこんな感じ(オレンジ色と混ぜて茹でました)。生の時ほど緑っぽくはないですがちょっと色が暗いかな?

使ってみて特に悪い点は感じなかったので食べる分には問題なさそうですが、元々のきれいな黄色がもったいないので、買ったらできるだけ早めに調理したほうがいいと思います。

【更新状況】
23.12.20:全体の構成を修正、金時人参の記事リンク追加。
タイトルとURLをコピーしました