柑橘、と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?『みかん』や『オレンジ』、『グレープフルーツ』『文旦』など…柑橘類にはいろんなものがあり、それぞれ味や形が異なります。
今回はその中から26種類、私が今までに食べたものをまとめてみました。個人的な感想が含まれますが、よろしければ参考にどうぞ。
※オレンジ及びそれに類似した柑橘のみのまとめはこちらです↓
柑橘類の種類と特徴
天草(あまくさ)
形は温州みかんっぽいですが、薄いにも関わらずとても硬い丈夫な皮を持つのが特徴。種がけっこう多め。
風味はどちらかというとオレンジ寄り。果汁をたっぷり含み、甘み・酸味ともに濃く、やわらかい食感。
甘夏(あまなつ)
割と大きめサイズ。果肉は黄色っぽいオレンジ色。
さっぱりとした甘みと酸味を持ちます。『甘』という文字が名前に入っていますが実は苦みがちょっと強めで大人の味。袋ごと食べられますが、少し硬いので食べづらければむいて食べてもOK。
ちょっと赤みのある『紅甘夏』って種類もあるよ
※別甘夏との比較↓
アンコールオレンジ
見た目は温州みかん似。皮が少しゴツゴツして一見硬そうですが、手でむけます。
味はネーブルやバレンシア等といったほかのオレンジ類と比べるとちょっとひかえめというか、あっさりめかな?という印象。ですが、酸味があまりきつくなく、クセもないので食べやすいです。
伊予柑(いよかん)
果汁が多めで甘みもしっかりあり、適度に酸味もあります。苦みはほぼなし。
皮は厚く少し硬いですが、手でむけます。袋も少し硬いので、かみ切れない場合はむいてもOK。生のものは旬の時期でないと出ませんが、缶詰であれば年中入手が可能。
カラマンダリン
温州みかんそっくりの見た目に反し、味はちょっとオレンジ寄り。甘みも酸味もしっかりめ。
手で皮がむきやすく、薄皮もそこまで硬くないので食べやすいです。
河内晩柑(かわちばんかん)
黄色い柑橘。風味はグレープフルーツに似ていますが、それより苦みがひかえめで食べやすい印象。果汁が多いので、それを利用してゼリーやジュースなどにするのもオススメ。
『ジューシーオレンジ』とも呼ばれており、寒い時期に出回ることの多い柑橘類の中では割と遅い時期まで出回ります。大体初夏あたりまでなら入手は難しくないでしょう。
※ゼリーを作った時の記事です↓
清見(きよみ)
オレンジ寄りのさわやかな風味を持ち、甘く、果汁がたっぷり。
『清見みかん/オレンジ』の名称で販売されていることもありますが、正確には『タンゴール』というみかんとオレンジの掛け合わせ。
グレープフルーツ
苦みがちょっと強めの柑橘。甘みや酸味もほどよくあります。
よく見かけるものは果皮が黄色で果肉が薄い黄色(ホワイト)ですが、写真のように赤いもの(レッド)もあります。どちらかというと赤いほうが甘みが強いです。
そのまま食べてもいいし、サラダの具やジュースにしても◎。
サワーポメロ/大橘(おおたちばな)
さっぱりめの甘さの中に程よい苦みと酸味があります。皮が分厚め。
文旦の仲間で、名前に『大』がついていますが大きさ的には他の文旦とそこまで変わりません。
ジャクソンフルーツ
グレープフルーツの仲間ですが、サイズは小さめ。グレープフルーツ特有の風味は残しつつも苦みはほぼ無く、甘くてとても食べやすい。
不知火(しらぬい)
頭の部分がぽこっと出ているのが大きな特徴(ものによってはあまり出ていないものもあります)。皮はあまり厚くはないものの、けっこう硬いです。手でむくのが難しい場合は上の部分だけナイフでカットするとむきやすくなります。
甘みじゅうぶん、ほどよく酸味もあり。
ちなみに、『でこぽん』もこの品種だよ。
セミノール
形や大きさは温州みかんに似ていますが、皮の色が濃いです。
味が濃く、やわらかくジューシー。果汁が多いのでジュースにも◎。
『タンゼロ(みかんと文旦またはグレープフルーツとを掛け合わせたもの)』の一種。
桶柑(たんかん)
丸っこい形をしています。少しだけゴツゴツしているかな?
甘みが強く、酸味はひかえめ。やわらかくて食べやすいです。
皮は少し剥がしづらいものの手で剥くこともできます。
南風(なんぷう)
オレンジほどの大きさで、尻にくぼみ(へそと呼ばれるもの)がよくあります。
甘みはほどよく、酸味はひかえめ。
ネーブルオレンジ
『バレンシア』と並びオレンジの代表格。へそのような窪みがあることから『ネーブル(へそ)』と呼ばれます。
少し酸味が強いですが甘みも強いです。種はほぼ無く(小さいものもありますがあまり気にならない程度)、食べやすい。
バレンシアは輸入物のみですが、ネーブルは旬の時期になれば国産も出回ります。
ノバオレンジ
皮や果肉は赤みの強いオレンジ色。表面がごわごわしているので、見た目ちょっとゴツく感じます。皮は少し厚めですが、そのおかげでカットはしやすい。
味はどちらかというとあっさりめでしたが、酸味が少なくクセがなく食べやすいと感じました。
八朔(はっさく)
果皮や果肉は黄色寄りの色合い。
少し苦みや酸味があるものの、甘みが強いのであまり気にならないと思います。果汁が多くジューシー。
『紅八朔』というのもあって、八朔よりちょっと甘みが強いよ。出回るのは八朔よりちょっと遅めだから注意。
※紅八朔との比較↓
はるか
見た目に反して酸味はひかえめ、落ち着いた味でクセが無く食べやすい。
明るい黄色と丸いフォルムは日向夏にソックリですが、ひっくり返すと尻部分にコブがあるため違いが一目でわかります。
こんな感じ。個体差があるのでものによってはあまり目立たない場合もあり。
バレンシアオレンジ
オレンジの代表格。味が濃く、甘みと酸味のバランスが良い。また、どの向きからカットしても断面がきれいなので、飾り付けするにもオススメのオレンジ。
日向夏(ひゅうがなつ)
果皮は明るい黄色。わたの部分も食べることができるのが大きな特徴です。丸ごとくるくると皮をむいて、そぐように薄めに切ったり乱切りにして食べるのがオススメ。
ほどよい甘みと酸味があります。苦みが少しありますが、そこまで気になりません。果汁は多め。
ちょっとお値段が張るけど、種なしも販売されているよ。
ブラッドオレンジ
『ブラッド』の名の通り、赤い色合いが特徴的な小ぶりのオレンジ。主な品種は『タロッコ(左)』と『モロ(右)』。
タロッコは普通のオレンジに近い甘酸っぱい味ですが、モロはちょっとベリーっぽいような独特の風味で面白いです。
文旦(ぶんたん)
『ざぼん』とも呼びます。上の写真は『高岡文旦』ですが他にも『土佐文旦』などあります。
皮が分厚く少し硬めですが、包丁で切れ目を入れて中身と皮の間に親指を入れ動かしながらむくときれいにむけます。もちろん包丁で切ってしまってもOK。
少し酸味が強いですが、ほどよい甘みもあります。少し苦みもあるため、好みは分かれるかも。種がけっこう多いので飲み込まないよう注意。
飛び抜けた大きさの『晩白柚(ばんぺいゆ)』というものがありますが、それも文旦の仲間です。
椪柑(ぽんかん)
温州みかんと同じくらいかちょっと大きい柑橘。(買ったものをいくつか量ってみたところ、100~160gくらいでした)
酸味が少なく、甘みがしっかりあります。皮は少し硬めかな?と感じますが、簡単にむけます。
※ぽんかんとみかんの比較↓
マンダリンオレンジ
サイズは小さめのみかんくらい。皮は少しはがしづらいですが、手でむくことができます。
まったりとした独特な甘みを持ちます。酸味はあまり無いのですっぱいものが苦手な人でも食べやすいと思います。
ミネオラ
頭にこぶがあるのが大きな特徴。似たような形のものに『不知火』がありますが、それと比べると表面がなめらかです。
味はちょっと酸味が強めなので、どちらかといえばすっぱいものが好きな人向けかも。種はあまり無く、食感はやわらかめ。
『オレンジ』の名称で販売されていることがありますが、正確には『タンゼロ』と呼ばれるものです。
メロゴールド
果皮は黄色がかった緑。上写真のものを購入したのは1月でしたが、もう少し後になると黄色くなります。写真のものは540gとけっこう大きめでした。
グレープフルーツのような風味。
以上、柑橘の紹介でした。
きちんと記録を残していなくて書けなかったものや、買ったもののちょっと状態が悪くて感想を見送ったものもあるから次リベンジしたいな。
随時追加していく予定です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
補足(※薬を服用している方へ)
23.12.01:オレンジのまとめ記事へのリンクを追加しました。
24.04.10:『はるか』の項目を追加。